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最近、747のエルロンのワイヤーが切れるという事故が有りましたが、新聞では操縦かんと直接繋がってるとありました。ということは車のパワーステアリングのように直接繋がってる物を油圧でパワーアシストしているのでしょうか?御巣鷹山の事故の時は油圧がダウンして操縦不能になったと聞きましたが、パワーアシストが死んで人力では重くて操縦出来ないという事でしょうか? あるいは、操縦かん→油圧装置→ワイヤー→エルロン こういう繋がりを直接繋がってると表現したのでしょうか? 陵風 |
なお、大型機・高速機即動力操舵かというとそうでもなく、MD-90のエルロンは、サーボタブ(操舵と反対方向に動かしてそこにかかる反力で動翼を動かす)を使った人力操舵だったりします。
Schump
SHI
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それから整理すると、「操縦かん→油圧装置→ワイヤー→エルロン」ではなく「操縦かん→ワイヤ(ロッド)→油圧装置(アクチュエータ)→エルロン」となります。この場合の「ワイヤ」は鋼索の事で、電線ではありません。電線にしたものが「フライ・バイ・ワイヤ」になりますが、ボーイングでこれが取り入れられたのは777が最初です。
ハヤブサ
「右主翼の補助翼(エルロン)と操縦かんを結ぶ直径3ミリのワイヤが切れ、エルロンが動かなくなるというトラブルが・・・
747SR−100型・・・
全日空によると、昨年2月にワイヤを交換した際、滑車に掛けず、脱落を防ぐためのピンに接触させたのが原因という。」
直径3ミリのワイヤがピンに接触して切れるほどの力が働いたようですね。
陵風
さて、ピンに接触の件ですが、滑車にかかってないと作動の度に規定以上の摩擦にさらされるため、ワイヤーは極端に寿命が短くなるものと考えられます。つまり、ミス+突発事故、ではなく、整備不良の害がそのとき出た、ということになります。
Schump