399 |
空中戦は亜音速域で行われると聞きましたが、では超音速はどんな時必要なのですか?(逃げたり追いかけたりする時?)ほとんどの超音速機が戦闘機であるという事からしてきっと戦闘機ならではの使いどころが有るんですよね?それと爆弾や増槽を積んで超音速は出ますか?超音速でミサイルや機銃は撃てますか? エナブレ |
はっきりいって超音速は「使いません。」まぁ、高高度迎撃ミッションにおける現場急行能力でしかなく、高高度爆撃機がほとんど使われない現在では、これさえも使い途がありません。格闘戦からの逃走に使おうと思っても音速付近で加速が鈍りますから、超音速に達するひまはないでしょう。最近ラプターさんあたりが「超音速巡航だぜベイベー」とか云ってますが、燃料馬鹿食いの超音速巡航(たとえアフターバーナーなしでも)をどんな状況でどの程度使うのやら。
むしろ、「超音速を出せるくらいのエンジン出力と空力的洗練度、そして機体強度があるから、機動後の速度・高度回復も高Gマニューバーも平気だよん」ぐらいに思っておいたほうがいいでしょう。
Schump
戦闘と、短距離AAMやGUNを使った目視範囲内での空中戦(俗に言うドックファイト)です。
中長距離AAMを使った戦闘では自機のレーダー情報又はAWACSや地上の迎撃管制に従い、敵機
を素早く射程内に納めてミサイル攻撃を行う為に超音速ダッシュを使います。
目視範囲内でのドックファイトとなると、これは旋回半径の小さい亜音速での戦闘が主になります。
新世代のF−22ラプターが狙う超音速巡航ですが、これは敵機に発見される前に自機のステルス性
と高速性を活かして射程内に素早く進出し、自機が攻撃される前に敵機を撃破して離脱する様な戦法
が考えられています。
もしこれが開発者の思惑通りにいくならば「空中戦は全て超音速で行われる」様になるかもしれません。
佐藤利行
F15ストライクイーグルのように機外に爆弾、ミサイル等フル装備した場合、余剰推力に関わってきますが、超音速巡航は困難でしょう。
アリエフ
Schump
米空軍のAIR FORCE NEWsのF-22関連(9/1更新)を見るとM1.2でウェポンベイの開閉テストとかしてますね。
なんか「万事順調」って書き方で、この前の航空ファンのF-22特集でも、テストパイロットの談話は「OK!、素晴
らしい、何の問題も無い!」と、これまたセールストーク一杯でした。
(議会でF-22の調達予算を削られるかもしれないので、皆さん必死なのですよ^^;)
実はF-22の先行きって案外暗かったりする。
佐藤利行
さて、超音速飛行中の武装発射といえば、B-58が20mmヴァルカン砲の弾より早く飛びながら尾部銃塔から20mmヴァルカン砲を撃つ、というパラドクスめいた実話がありましたね。あれはレーダー照準だから、FCSである程度の弾道計算をしてるはずで、しかも当時のこととてアナログコンピュータ。技術者の苦労がしのばれます。
Schump
でも、機速=弾速の状況を傍から見ると、「銃口からポロポロ落ちる弾丸の列に突っ込んでいって爆発するMiG-25(哀れ)」といったものが見られるんですね。
エナブレ
マッハ2で飛ぶ飛行機から後ろ向きに初速マッハ2の弾を撃った様子を地上から
見れば、前後速度ゼロでポロポロ落ちるだけに見える、という意味です。
「相対速度」というのは、地上から見て前後速度ゼロの弾丸でもそこへ
追尾機(MiG-25)がマッハ2で突っ込めば、それは静止した機体にマッハ2で
弾丸をぶつけるのと同じ破壊力を持つ、という意味です。
>もしそうならしばらく弾が先行してその後自らの弾に突っ込む、となるのでは?
F-11 タイガーが降下銃撃訓練中に自分の撃った弾を追い越して被弾し自分を
撃墜した、という有名な実話があります(^_^;)
>6.について後ろ向きに撃った弾はどうなったんですか?
>機体の進行方向に後ろ向きに飛んだとか?
20mm M61 の初速は 1030m/s で約マッハ3。マッハ 2.2 の B-58 よりも速いので
弾丸が大気に対し後ろ向けに飛ぶことはないです。
ささき