1942年3月、黒人だけの実験的な第99戦闘飛行隊を組織するにあたり、ベンジャミン・Ｏ・デイビス・ジュニア少尉(当時)が米空軍初の黒人パイロットになりました。彼はのちにイタリア戦線で第332飛行隊を率いて戦っています。332飛行隊は200回の爆撃機護衛任務において一機の未帰還も出さないという記録を残し、その敢闘ぶりは伝説的に語り継がれています(ささき)

資料は英文ですがhttp://www.wpafb.af.mil/museum/afp/davisbio.htm, http://members.aol.com/hqtai/tai/davis_bio.html が参考になるでしょう(ささき)

↑↑慌てて書いたので間違い。デイビスは1942年当時大尉(Captain)で、99sq.を率いるにあたって少佐(Lt.Colonel)に昇進しています。P-40装備の99sq.は1943年6〜10月まで地中海・北アフリカ・シシリー戦線で戦い、一度本国に帰ったあと1944年1月にP-47装備(のちにP-51に転換)の332sqに転属、7月9日に中佐(Colonel)に昇進しています。332sqの総合撃墜数は111、自らの被害は66、彼らが援護した爆撃機の被害はゼロでした(ささき)

（出題者）回答ありがとうございます。「実験的･･･」って事は、やはりあの頃のアメリカでは、まだ黒人青年がパイロットを志しても素直になれる時代ではなかったのですね＾＾;、それで再質問ですが、民間のエアラインのパイロットになると、いつ頃から門戸開放されたんでしょうか？

↑民間のほうはわかりません。「黒人だけ」の部隊というのは白人が黒人と一緒に飛ぶことを嫌ったためのようです。332sqはその輝かしい活躍にも関わらず補給や設備面で冷遇され、メインの滑走路を使わせてもらえず横風での離着陸を強いられるなど嫌がらせも受けたそうです。しかし現在ではGIジョー終戦50終戦記念限定アイテムに「The Black Pilot 332sq」が出たほど知名度が高く評価されています(ささき)

図書館で"Tuskegee's Heros"というそのものズバリの本を借りてきましたが英文に苦しんでいます。これによるとアメリカ人初の黒人民間パイロットはなんと女性。Bossie"Brabe"Colemanが1921年7月にフランスで商用ライセンスを取得しています(ささき)