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三菱F-2には今後、推力偏向方式を導入してポストストール機動やSTOL性の向上などの改善はほどこせるのでしょうか?
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- 今更F-2にそんな手間をかける価値があると考える人はいないでしょう。技本が推力偏向の研究をしていたかは忘れましたが、どっちにしろ今からでは96艦戦に1000馬力のエンジンを付けてF6Fと戦わそうと考えるようなものです。
- 金さえかければ技術的には不可能でないでしょうが、ただF−2が戦いそうな相手で下の方↑の例で言えば「F6F」を持っている国はいませんから必要ないでしょう。(設問の機体はパトレーバー2の冒頭でチラッと話しが出ましたね、米軍採用機としてだけど)
- 中国がSu-30の可変ベクトルジェットの高機動タイプで来たときには、どうすんねん?
- ↑あの計画は具体化しているのでしょうか?(最近、中国空軍事情に疎いのですが?)、でもってSu30の相手はF-15の役目で、F-2をいじくり回すより、こいつを改良した方が良いと思いますが。
- 中国のはSu-27じゃなかったでしたっけ?それにあそこはラビの中国版を平行して進めているので、そんなもの作るかな?それに中国の航空機開発&生産技術というのは予想外に低そうです。F-7を順調に生産できるようになったのは割と最近でF-8はまだそんなに作られていないという状態からして、ロシアからの技術導入があったとしてもそれらとは段違いのハイテク機を果たして短期間で生産が開始できるのか疑問。それに下の人が書いているように、相手をするべきはFIのF-15であってFSのF-2じゃありません。
- ついでに言うと、台湾や韓国にとって日本は(中国や北朝鮮に次ぐ)2番目の仮想敵国となっているのが実状です。中国より彼らの方が格段に手強いですよ。
- 根本的にポストストール機動がまだ研究段階で、ホントに実戦で使えるか分からない状態なので急ぐ必要は無いでしょう。
- F16->F2の改造ですら膨大な経費を食ったのに、推力偏向やCCVを導入するとまた新設計みたいになって経費を食いますよきっと。個人的には「安い早い旨い」のF16をあまり大枚かけていじくり回すものじゃないと思います(ささき)
- 根本的に単発機の推力偏向ノズルの有用性はどうなんでしょう?、双発機ならポストストール以外に左右の偏向でロール制御にも使えるんですけど、単発だとどうもメリットが薄い気がして。
- ↑上下だけ動かせれば一番大事なピッチ変換に役立つからいいんじゃないでしょうか。旋回性能にも直結するし。
- ↑↑米軍がF-16に全方向可変ノズルを装備した試作機をテストしてましたね。しかしCCVやスラストベクタを積んでもパイロットには二本しか手がないから、どのみちフライ・バイ・ワイヤで飛行状態に合わせてコンピュータが舵面やノズル角度を最適制御しなければ使い物にならないでしょう。FCS開発工数は膨大になりますよ〜(ささき)
- ↑ベクタースラストやCCV的な機動の自動制御なんかはロシアが意外と(ショーなんかでの見た目は)進んでいるんですよ^^m、スホーイが言う「極限までの優れた運動性は戦闘機最大の資産」が「この機体で格闘戦に入ったらパイロットの戦術ミス」って断罪するF-22の設計者より、よっぽど戦闘機を分かっていそうに思うのだけど・・・
- ↑そですかね〜?戦闘機はわかっていても空中戦はわかってないように思えますけど。(N)
- ↑同感ですね。格闘戦というものが至ってリスクが大きく効率の悪い物である事について、米空軍はF-15等が登場した直後の1970年代にはAIMVAL/ACEVAL等で再確認しています。それ以降は機動力を高める云々よりももっと根本的に空中戦に勝つにはどうしたらいいのか、あるいは空中戦なんてものはそもそもやる必要があるのか?という方向へと進んで行きます。はっきり言いますがSu-27(やその発展型)がF-22と戦ったら、結果は一方的なものになりますよ。100対0ぐらいにね。
- ↑そうかもしれないけどF-22の方も技術者の机上の空論の様な気がしてるんです(なんかミサイル万能時代の復活みたいな)、ただ昔のF-86対Mig15みたいな対決がF-22には無いでしょうから真価は分からないでしょうけどね。
- ↑↑そしたらX-31なんかでベクタースラストノズルやポストストール機動って何の為に研究しているんでしょう?、もう必要ないんじゃ?
- ↑確かに実験機は作られていますけど。
- ↑↑研究はしていますが、「挌闘戦」に勝つため人間の乗る「戦闘機」に応用するとは思えません…。米軍は「クリーン・ウォー」つまり「なるべく自国の兵隊が死なない戦争」を目指しています。F-22の真価はステルスとデジタル情報網と各種スタンドオフミサイルで姿も見せず相手を叩く能力であり、挌闘戦能力は保険みたいなものでしょう。このへん、まだ身体を張った戦争を考えている旧ロシアと同列には比較できないと思います(ささき)
- 防衛学校教授の内藤一郎氏は著書に「高度のステルス性を備えた突風による進路妨害に強い高翼面荷重高推力機を超低空でM1.2-1.6附近の速度で運用するのが費用対効果にすぐれている」「人間の耐用限界を超える高機動性は大翼面積を必要としM2に達する高高度高速巡航性は、実際
- (切れた)、実際の攻撃時の空力性能と相反して、設計や材料入手の難度を増すので機体価格が高騰して、望ましく無い」と主張してますな、、
- この「教授」って肩書きの人達が平時に考える戦術論って、今ひとつ信用できないんですけど^^;(まあ、下が実戦で立証されるか否定されるか分かる様な戦争ってもう無いかなあ(結構な事だけど)、今は何やってもアメリカの一人勝ちだし)
- 内藤さんて人はかなり極端なことを極端な言い方でする人で、自分と異なる意見をいう人はバカと決めつけるような所がありますが、言っていることはおおむね正しいです。もう格闘戦の時代じゃないという事を早くからはっきり指摘していたのもこの人です。でも昔は超音速巡航は支持していたはずなんだけどなあ。それから普通は超辛口なのに国産機に関しては底抜けに甘くなるのも欠点の一つか。
- (↑この機体で格闘戦=戦術ミス)ロッキードは「YF-23はインターセプターだがYF-22は真のファイターだ」と自慢してたと思いますが,その設計者の考えに沿えばステルス性や高速性に優れるYF-23の方がATFにふさわしい,となりかねませんね(^^;。
- 推力偏向でSOTL性向上とは良く聞きますが,尾部にあるノズルの向きを変えてもSTOL性に関係しないように思えますが。逆推力装置のことなんでしょうか?
- ↑た、確かに(個人的にはYF-23を推したのに!)、YF-22の採用理由は開発コストの面で堅実で保守的な22の方が冒険が少なかった事、空軍が、いくら理論的な優越を保証(変な表現か?)されていても伝統的な機動性を捨てきれなかった事・・・だったと思いましたが。それはそれとしてF-22の様なステルス戦闘機の真価は目視距離外(BVR)での戦闘だと思いますが、政治的にBVRが許されない場合(こっちの方が多い気がしますが)F-22の能力は宝の持ち腐れにならないかと思いますが。
- ↑30年前のベトナムでは確かにそういう状況もありましたけど、湾岸戦争以降は米空軍はほとんどBVRで敵機を仕留めています。
- 設計者の「格闘戦=戦術ミス」ですが「相手に見つかる前に相手を墜とせる機体」(最初に発見して最初に墜とせる)を誇示した表現みたいです、まあ格闘戦も弱いと言っている訳では無い様ですが。(↑昔に戻らなきゃいいですね^^)
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