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無塗装で銀色のまま送り出されたMe262後期生産機のリベットラインに沿って塗られているものはパテか何かでしょうか?その色は?
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- モデルアート臨時増刊No.367「メッサーシュミットMe262」P150 図15の解説文によると防錆剤だそうです。色に関しては記述がありませんでした。
- 1945年3月30日にメッサーシュミット社のテストパイロット、ハンス・ファイが米軍に投降した際の乗機Me262A-1aのモノクロ写真を見ると、明度から見て色については赤茶色ではないでしょうか。参考として、XpertenDecals"Hisory,Camouflage,and Markings of JV44 & JG6 FW190D-9s"に1945年5月8日にカラー写真で撮影されたU./JG6所属のFW190D-9“黒の12”の塗装についての考察が詳細に述べられていますが、それによれば主翼下面のパネルライン沿いの防錆塗装らしき部分を赤茶のプライマーもしくはGrau02, Gelbgrun99(FS34227に相当)と推測しています。また"HUNGARIANEAGLES-The Hungarian Air Forces 1920-1945"(Hikoki Publications 1996)の中に主脚を赤茶に塗ったBf109G-10,G-14のイラストがあり、これらから考えると赤茶のプライマーがMe262にも使用されていたと考えてもよいのではないでしょうか。
- Fw190まで無塗装仕上げ機があったのですか。知らなかった。ここは本当に勉強になります。錆止めだから暗赤色かなとは思っていたのですが、成る程。有り難うございました。
- 2番目Res.の者です。私の説明が舌足らずでした。U./JG6
- (↑の続きです。)U./JG6 "黒の12"は無塗装ではありません。RLM81/82/84という大戦末期に見られる迷彩が施された上に主尾翼上面はRLM75/77という特異な塗装で、無塗装の部分は主脚カバーと胴体下面後半部です。不思議なのはプライマーが塗られているのがRLM84の主翼下面のパネルライン沿いで無塗装部分ではありません。以上がXpertenDecalsが示した考察です。というわけで全面無塗装のDoraではないのです。そして無塗装のMe262後期生産機ですが、私は先述のハンス・ファイが投降に用いた機体の写真以外知りません。最初のRes.の方が示した資料と同一のものかどうか、その資料を持っていないので分かりませんが、彼が投降するのに用いたという状況を考えると塗装工程に入る前の機体を持ち出したのではないかと私は考えています。大戦末期に塗装を施す間もなく実戦配備されたドイツ機がもしあったら、どなたか教えてください。Ta152ですらしっかりと塗装されていたのですから、規格を遵守しない塗装があったとしても無塗装のまま前線に送られたとは考えにくいのです(2度の送信ミスをお詫びします)。
- 残念、無とそう
- 残念,Doraは無塗装ではなかったのですか。確かにMe262無塗装機も残っている写真は部隊に配備されていると確信できるものは見あたりません。しかし、He162には一部無塗装(木金混合だからか)でマーキングを施し列線に並んでいる写真が残っていますし、可能性は0ではないように思えます。
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