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B29の防御火力はほんとうに強力だったのでしょうか?装備数、装備方法から見てどうなんでしょう。あの遠隔操作のような銃塔で当たったのでしょうか?
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- 当初は米軍でも遠隔銃座システム(RCI)には疑問を持ち、B-29の一機(42-2444号)を有人銃座装備に改造しています。しかし実戦の結果遠隔銃座の防御能力は充分であると結論づけられ、有人銃座機のアイデアはキャンセルされました(ささき)
- 初期型は前後胴体上下の銃座が12.7mm連装、尾部が12.7mm連装+20mm単装でしたが、戦訓によって前上方銃座が四連装に強化され、尾部の20mmが外されました。上方の二基は上方銃手一名、下方の二基は左右照準窓から二名の銃手によって操作され、無線手とともに胴体中央圧力室に収納されました。尾部には独立した圧力室があり、一名の銃手が配されました(ささき)
- B-29の遠隔銃座は弾道計算器と連動しており、標的の速度・距離・対抗角・自機の速度などに応じて補正照準点を表示する機能がありました。操作方法の習得には五ヶ月の訓練を必要としたそうですが、うまく使いこなせば回転銃座では「当たらない」とされていた、斜めから突っ込んでくる敵機に対しても収束弾道を浴びせることが可能だったと思われます(ささき)
- 見越し角の自動計算照準器はP51の後期から搭載されていますが、実戦での評価はガブレスキーが朝鮮戦争時にF86の風防にガムを張り付けて代用したとの逸話にもあるように殆ど従来型の照準器として使われたと聞きますが、大型機の場合は条件が違っていたのでしょうか?
- 対戦後半に実用化された英米のジャイロ照準器は少々操作に熟練を必要とし、また、ベテラン・パイロットの勘ピューターには敵いませんが、それでも新米パイロットでもそこそこの有効弾を与えられる程度の精度は持っていたそうです。(マーカーをロックして固定照準器として使った・・・との話しも聞きますがベテランの話しでしょう、圧倒的多数の新米搭乗員には有効な装備だった筈です)(閑話)
- 大型機の旋回銃座を斜めや側面に向かって撃つのは、戦闘機で言えば横滑りさせながら撃つようなもので、勘による照準補正を行うのは非常に困難です。直視照準器を使ってド真ん中に照準すると射弾はぜんぶ後方に流れてしまい、脅しにもなりません。B-17やB-24の側面手動銃座の命中率など気休めにしかならないものだったそうです。
- (続き)旋回銃手にも正確な見越し射撃を行える天才的名人はいたそうですが、B29の計算機つき照準器は訓練さえ受ければ誰でもある程度正確な見越し射撃ができる革命的装備でした。戦闘機と違って必ずしも命中弾を与える必要はなく、集束弾道を浴びせることで敵戦闘機に回避機動を取らせれば充分目的を果たせたと思います(ささき)
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