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暴走記の震電改。「6枚ペラを4枚ペラに変える」、とありますが、絶対的推力は低下して、最高速度は落ちますよね?(質問1) だとしたら、こういう案が出てきた背景には日本の基礎工業力の低さがあるのでしょうか?スピンナー内にピッチ変更機構を6つ組み込むのは厳しくても、4つなら楽だった・・・、とか(質問2)
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- 細身の六枚ペラと幅広四枚ペラのどちらが効率がいいか一概には言い切れませんし、四枚ペラには重量軽減というメリットもあります。量産性・整備性は間違いなく上がるでしょう。試作機だから最初は六枚で作ってみて、全力飛行してみて効果がなければ四枚に換えるつもりだったのでは?(ささき)
- ブレードの枚数とプロペラが発生する推力の大きさは関係がありません(プロペラ設計者に言わせるとプロペラは3枚ペラにして直径を大きくするのが一番効率がいいそうです)。それで震電の6枚ペラは機体のデザインの関係で無闇に直径を大きく出来ず、またブレードの枚数を増やすのに3枚ペラの生産設備を使った関係で6枚ペラになってしまいましたが、実際は5枚か4枚で済んだ筈で、その方が重量や効率点でいいはずです。
- 2枚の大直径ぷろぺらをゆっくり回して、なおかつ根本付近の翼弦を延長して吹き戻しをふせぐのが、離陸時の推力増大と効率大と聞いたが>航研機の
- 日本楽器でプロペラ設計者だった佐貫亦男氏によると「2枚羽根だと、飛行機が旋回するときのコマの原理によってプロペラ羽根にかかるコマとしてのモーメントが不均一になり、プロペラ羽根としてはありがたくない。ところが、3枚羽根ではそれがない」だそうで、同氏によると「3枚が理想」だそうです。羽根の枚数が増えるのは『プロペラの直径を抑えて』大馬力エンジンと組み合わせるからで、羽根の枚数が多いからといって効率がいい訳じゃないそうです。
- ちなみに羽根数を減らして、かつ、直径も抑えるとなるとTa152Hの様な団扇の様なブレードになりますが、佐貫氏によると羽根幅を増すにも限度があるそうで、羽根幅を増やすより羽根数を増した方が、重量や可変ピッチ動力の点で得だそうです。
- 「震電」の場合は(質問1答え)羽根数を減らしても効率が落ちるとは限らない、むしろ減らした方が上がると思われる(5枚ペラでも十分と思うがハブの製造設備を新規に製作しなければならなかったので3枚ペラの製造設備を流用出来る6枚ペラの採用となった)、ただ4枚ペラだと直径や翼幅の制約から6枚ペラより効率がいいかは疑問(質問2答え)ピッチ変更機構を6つ組み込むのは日本の技術でも難しくない、むしろ高信頼性の可変ピッチ機構を作る方が難しい(これは日本の可変ピッチ技術自体の問題でペラの枚数は関係無い)
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