２０年８月１２日に７２２空と横須賀航空隊協同で投下実験を行っています。結果は失敗でしたが。

「銀河」に吊しての投下実験で、さんざん些細なトラブルで失敗して、「スパイ妨害説」や「サポタージュ説」が出たそうですが、この説の真偽は？（T.S）

ツー１１の試験成績からして、失敗はあってもおかしくないでしょう。でも低速な２２型は「撃墜可能」な気がしますねえ。桜花らしくないな。

失敗の原因がツー１１のエンジンそのもののトラブルでは無くて、ツー１１桜花の本格的な空中投下試験の段階になって、投下装置の故障や機械の不可解な誤作動が頻発して、それで「スパイ妨害説」や「サボタージュ説」が出たんです。（航空ファンの連載記事だったけど詳細忘はれた／T.S）

でも、７２２空での試験中の不具合は空中点火の失敗、燃料ポンプの吐出圧力不安定、とツー１１本体のトラブルが続き、投下テスト時は緊急加速用ロケットの暴発があったのですから、怪しむ余地はないのでは？スパイ説は当時の世相と工期の遅れから来た妄説でしょう。