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ホ707機関銃は20mmなのに なぜ直進性がいいのですか?
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- ホ707とは松本零士氏の「爆裂弾道交差点」に登場する機銃ですが(私もこの話好きですヨ)、あれは架空の話だと思います。三式戦にドイツから輸入したMG151/20「マウザー砲」を積んだ実績はあり、弾道直進性が高く搭乗員からは好評でしたが、日本の工業水準の低さゆえに国産化はできませんでした(ささき)。
- それでは何故MG151/20の弾道特性が良かったかという話ですが、これは弾頭重量と銃口初速のバランスが良かったのだと思います。MG151/20の115g x800m/sに対し海軍の99式2号は144g x 750m/sなので銃口エネルギー(ME)は勝っていますが発射速度が遅い(MG151/20の740rpmに対し約480rpm)という航空機銃として致命的な欠点があり、一方陸軍のホ5は発射速度こそ740〜800rpmで互角なものの、84g x 750m/sとうい軽量弾仕様なので威力不足のうえ弾道が流れやすかったのだと思います(ささき)
- 航空機銃の比較表はhttp://www.csd.uwo.ca/~pettypi/elevon/gustin_military/fgun.htmlにあります(英文)。「架空機の館」付属機銃データベースhttp://www.platon.co.jp/~vought/kakuki/sanko/kakbuso.htm もよろしく(ささき)
- 99式2号20ミリ機銃はその後,遊底部の重量を軽減してバネ強度も上げたので600rpm以上に発射速度を上げたんじゃない?
- そう、増速装置付で六三〇発/分、対策後で七〇〇発/分との資料もあります。しかし、雷電や紫電改が四挺装備である理由が分かるような気がしますね。
- 99式2号の発射速度向上はかなり無理があったようで、発射タイミングがずれて暴発する問題が起きたようです。343空菅野大尉が機銃暴発で未帰還となった話は有名ですしね(;_;)
- ↑あれは機銃自体の設計よりも駐退機構のコイル・スプリングのヘタリの問題です(だから新品なら問題無い)。どっちかと言うと素材技術の遅れで欧米に比して基礎工業力の差が出てます。
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