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元Me-262パイロットの「262は急降下中に音速を越えた。チャック・イェーガーが超音速を経験した最初の人間だというのは正しくない」という証言を読んだことがあります。実際の処,どうなんでしょう。
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- そのような話は「結構」ありますが、あくまでもイエガーのは国際規格に乗っ取った記録ですので、もし262のそれが本当であっても国際的に認められません。
- 質問者です。物理的に可能か・事実だったかというつもりの質問でした(記録として認められるかどうかではなく)。そのときの証言では,昇降舵が動かなくなるなど衝撃波の発生を示唆する説明はありましたが,音速以下でも衝撃波は発生するので,超音速に達したというはっきりした根拠が示されていませんでした。現在なら流体シミュレーションなどで検証も可能だと思うのですが。
- ↑あっ、そーなのですか?「..が超音速を〜正しくない」ってことに対する質問かなと思ったものですから....
- 質問の意図が読み切れない質問も多いですので気お付けましょう。何かの本で遷音速に達した話しはありましたが。急降下だと可能でしょうか?
- ↑申し訳ありません。「チャック・イェーガー‥‥」は抜きにして読んで下さい。
- Me262の速度計は音速領域までは刻んで無い筈だから、あくまでパイロットの感覚的なものなんだろうけど、機体的にはどうかな?、空自のT−4でもパワーダイブで音速超えられるから、Me262の後退翼程度でも可能なんだろうか?とも思う。(全然、答えになって無くてしうません/T-SATO)
- 機体の部分的なところでおこったソニックブームによる勘違いでは?でも、↑さま同様に、可能と思いますが。ただ262って高速急降下での機首下げのくせがあるってことですので....実際どうでしょうか?
- 「飛燕」でも急降下で音速を越えたのでは?と言う話聞きました
- ↑これは、良く言われますが「大ウソ」です。近年、特殊な形状のプロペラで音速を超える計画はありましたが(ボツになった)、少なくとも飛燕の時代のプロペラ機では原理的に(亜音速と言われる領域に入ると空気の圧縮性の影響を受け効率が急激に低下する)たとえ急降下でも機体が音速を超えるのは不可能な筈です。(T-SATO)
- ↑(捕捉)WW2の時代のプロペラ機で、音速を超えて、かつ、空中分解もせずに生還して体験記を語るなんて事は不可能です。(T-SATO)
- まとめ(笑):超音速へ到達するには、極限まで空気抵抗を減らすことはもちろん、第二次大戦レベルでは想像を絶するほどの機体強度が必要となります。ですから、亜音速でしか飛ぶことを想定していない機体で音速を越えることなど絶対に不可能です。
- ↑そうなんですか。確かにMe262は胴体の一番太いところから主翼が生え,しかもエンジンナセルもそこにあって,遷音速域で非常に抵抗が大きそうですが。また強度がもっても,(エンジン推力+機体重量)<空気抵抗 となって垂直降下でも超音速は不可能,ということもあり得るのでしょうか。「第二次大戦レベルでは非常な機体強度が必要」ということは,現用機は抵抗減少によって機体への荷重が減っているのでしょうか。
- プロペラは気流より速く回すと効率的な推進装置になりますが,逆に遅く回すとパラシュート以上に有効なブレーキになります。ヘリコプターのエンジンが停止すると,ローターが滑空状態になりながら回転して揚力を発生し,機体はゆっくりと降下するので固定翼機より安全です。ソノブイもパラシュートの代わりに小型プロペラで減速,落下しますね。したがってプロペラブレードを音速より相当速く動かさない限り,プロペラがブレーキになって機体の音速突破は不可能でしょうね。
- Me262の主翼って層流翼形で圧縮抗力がえらい大きいのでは?
- 便乗ですが,層流翼による抵抗減少はどのような原理によるのでしょう?
- 層流翼は翼型の最大厚位置40%附近に後退させて,翼の前縁上面に沿った空気流の速度上昇すなわち動圧変化を緩やかにして層流のカバーする面積を大きくして摩擦抵抗をいちじるしく低減させたものです
- 彩雲に使われたKシリーズという日本独自の層流翼では翼形の2次微分値が連続して変化するよう配慮し層流→乱流への変化を極力押さえています
- 層流翼で小迎角では揚抗比が大きく航続性能に有利ですが,大迎角では揚力係数が貧弱だったり失速特性が悪いことがあり,設計が難しいそうです
- 下の層流翼の説明は、ひどく解りにくいような・・・(^^;;;; 要するに、層流翼は主翼から空気が剥離するのを遅らせる効果があるから抵抗が少ないということです。抵抗は空気が表面から剥離して乱流になると著しく増加します。
- 強度のない機体で垂直降下をすると、音速に到達する前に空中分解するだけですよ〜。松本零士さんのマンガと同じことが起こるわけですね〜。
- 剥離と乱流境界はちがう概念っす。流体の粘性と運動エネルギーの関係で流速大、密度大、流れの場が大きいとき関数的にレイノルズ数が大きくなり流体の流れは一定以上のレイノルズ数で層流→乱流へと転移します
- 乱流でも巨視的にみて翼形にそってエネルギーの授受をおこなっており、むしろ翼面上での気流の安定性、剥離を防止するのには乱流ほうが安定しており、曲面上でうまく気流がそって流れることができます>ゴルフボールの例
- 層流境界はきわめて薄い空気の膜であり、翼上面になめらかな連続した空気の層がお互い横滑りして極めて摩擦の少ない状態になっています。
- 乱流域では翼上面に直接空気流と同じ速度の空気が作用すると考えてよく、表面が平滑であろうと鋲が出ていようと摩擦抵抗はそれほどかわりません。
- 静止した空気中を機体が通過した後,空気には,1)揚力を与えた反作用として下向きの流速による運動エネルギー,2)翼上下の圧力差による翼端渦の運動エネルギー,3)機体・翼に引きずられて進行方向への運動エネルギー,4)発生した乱流の渦運動エネルギー,が与えられ,その合計がエンジンによる推進エネルギーと釣り合うと思うのですが,層流翼は流れを乱さないことで3,4)の損失を減らしているということになるのでしょうか?(2)が誘導抵抗の原因だそうなので1)は存在しないのでしょうか?)
- 「松本零士さんのマンガ」←実はこれが質問の念頭にありました。歴史の裏で人知れず音速を超えた男達が,フィクションでなく実在していたとしたら,ドラマだな〜,と。ちなみにマンガでは音速を「1km/h」だけ超えてますね(現実には不可能ですが)。音速を固定値と考えていたり,間違いは多々ありますが,あの機体の格好良さは頭に焼き付いてます。
- 急降下による空中分解ですが,機体にかかる抗力は推力より大きくなれないはず(釣り合った速度で加速しなくなる)。垂直降下でも機体重量+エンジン推力で1G+αの抗力(=推力)しか発生しないと思います。上向きに7Gの荷重に耐えられる機体が,後ろ向きに1G+αの荷重がかかっても分解するとは思えないのですが。フラッターの発生などによる局部的な荷重によるのでしょうか?
- 下の層流翼型の話は2次元翼の理想流体にちかい状態での話で,3次元翼でどうたらこうたらは加藤寛一郎先生あたりに聞くべきだがや,,,
- 彗星みたいに翼婚
- 彗星みたいに翼根でNACA6シリーズ標準翼型から変形して最圧部を40%位置前縁半径を半分にして層流翼に近似させ,翼端では最厚部を20%位置前縁半径を2.5倍にしていろいろ考えていたようです
- 彗星は従来機に比べ巡航速度が高いので揚力係数が高いときに寄与の大きい誘導抵抗は問題にならず,全機抵抗を減らすため低スペクトル比小面積の翼に層流翼を採用したわけです
- 彗星のように最厚位置をつなげた線が翼根にむかって後退角をもって要る場合,負圧が大な方向への翼幅方向内向きの流れが出来て境界層が厚くなるけが翼弦も長くなっているので影響が小さくなり,さらに翼端失速なども抑えられるので捻り下げも必要なかったそうです
- (下の方)あ!やっぱり^^、僕もプロペラで音速の話しの時には、真っ先に頭に浮かんだのは松本零士氏の戦場マンガ・シリーズの「音速降下90度」でした^^(確かこのタイトル)。あの機体は僕の描く理想の液冷戦闘機になっております、ハイ。(T-SATO)
- ↑『衝撃降下90度』ですね。穴あきスピナーの二重反転プロペラが迫力でした(ちなみに空冷エンジンです)。ところで私は,新谷かおる氏の漫画に出てきたターボプロップ急降下爆撃機がさらに好きだったりします。(脱線して済みません)
- 日の丸ヘルキャットをのりこなして星マークゼロを叩き落した横須賀のジジイパイロットの話はいいぞぉ〜
- (↑乱流の説明)層流だと抵抗が減る・乱流が発生すると抵抗が増える理由が分からなかったのですが,空気流と同じ速度の気流が作用するという説明で何となく感じがつかめました。乱流によって摩擦力が増加して機体のエネルギーを奪うというふうに理解しました。
- 「JG26Top Guns of the Luftwaffe」には、Fw190で垂直降下しているときに一瞬計器を見たら1000km/hを越えていたというパイロットの回想があったが.....(川浪)
- (ゴメン、脱線を許して)↑「衝撃降下90度」の機体って空冷ですか^^?(げげ、ショック!)、ずっと液冷とばかりに^^;、そんで新谷かおる先生の戦場ロマンシリーズに、高高度飛行に挑戦する機体(これは液冷だったと思う)って、あの松本先生の機体の
- (切れた)↑の面影がありません?(最後に恋人の魂を持って天に昇る話しです、あの戦闘機も大好き)(脱線ゴメン/T.S)
- ↑↑タイトルページの空中分解シーンでフィン付の星型エンジンだったと思いましたが。どこかの掲示板(忘却)でタンデムツインらしいという噂を読みました。プロペラの大きさは5,000 BHP位ありそうにも見えます(まさか富岳用の4重星型28気筒エンジン流用とか?)。そういえばカウルフラップも無かったように記憶しますが,コクピット下面に排気孔らしきものがなかったかな?(すでに200km/hで脱線→橋脚に激突状態)
- ↑↑新谷氏の機体は「飛燕改」という雰囲気だったと思うのですが,残念ながらよく覚えてません。同軸30mm機関砲装備なので間違いなく液冷のはず。(こーゆう話題,「その他」辺りの項目で議論できたら面白いと思うんですけど,掲示板でやるべきなのかな。掲示板はすぐ消えちゃうし,敷居が高いんですよね。)
- (↑Fw190)音速は常温だと約340m/sで1224km/h,零下50℃位(成層圏辺り)だと約300m/sで1080km/h位。メーターを見た高度がその中間辺りとするとMach 1= 1150km/h位。したがって1000km/h=Mach 0.87程になりますね。水平飛行で800km/hオーバーのプロペラ機もあるから,あながち不可能ではないかも。速度計が狂っていた可能性も否定できませんが‥‥(ピトー管て,超音速用も亜音速用と同じ構造でいいのだろうか)。
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