大阪第二飛行場

投稿者:くろねこ 投稿日:2000/12/14(Thu) 01:09:21

昭和9年、大阪に国際級の飛行場を新設するため、大阪国際飛行場調査委員会が設けられ、調査が開始されたが、昭和11年7月に至り、兵庫県川辺郡神津村、大阪府豊能郡池田町、同豊中市にまたがる地域が、新しい大阪飛行場の設置位置として選定された。同年12月1日の地鎮祭を振り出しとして、以後鋭意建設工事が進められた結果、昭和14年1月17日に開場の運びとなり、大阪第二飛行場と命名されるとともに、従来の大阪飛行場の陸上飛行場としての機能は此処へ移され、木津川は水上機専用の発着場となった。
新飛行場はその面積142,406.48坪であり、滑走路は南北に長さ680m、幅60mのものと、これに45度の角度で交わる長さ730m、幅60mのものと計2本が設けられた。同時に夜間照明施設が整備され、また大阪無線電信局が取り扱っていた航空通信業務が、場内に新設された摂津無線電信局に移された。(10月1日開局)ほか、大阪航空気象観測所も新設された。
 この飛行場は翌昭和15年秋に至りこれを阪神国際飛行場とするため、大阪府が149,842坪を、兵庫県が245,831坪をそれぞれ買収して拡張を施した。結局、終戦時の面積は562,228.49坪となっていた。