投稿者:くろねこ
札幌北10条東1丁目、札幌5番館に位置する、耕地を利用した飛行場。
興農園は牧草地で、300平方メートル程度の面積があった。
大正2年(1913)年9月、鳥飼繁三郎の操縦する鳥飼式隼号が飛行を
行ったが、離陸直後に失速、墜落した。
大正15年(1926年)8月には、東京朝日新聞社の「東風」号が立川・札幌
間無着陸飛行を実施した際に使用された。
同じ大正15年には、北海タイムス、小樽新聞社が天幕格納庫を整備し、
それぞれサルムソン、三菱R12型機を駐機させていた。
大正15年8月23日、北海タイムスは同飛行場を拠点に札幌・旭川間の
第一回定期郵便飛行(操縦/永田重治)を行ったが、これが北海道に
おける最初の定期航空となった。なお旭川では陸軍第7師団の練兵場を
使用した。