六郷飛行場(明天地野飛行場)
所在地:現秋田県仙北郡六郷町明天地野(みょうてんちの)
昭和20年5月、六郷町の六郷小学校に能代飛行場司令から「能代の東雲飛行場は敵の知るところであり、攻撃目標になるので六郷町に特攻用の秘密飛行場を造成する事になったが、(大人は食糧の増産=田植等で動員不能)生徒を動員して造成出来ないか」との打診があり、すぐさま小学生を動員して造成を開始。同年6月下旬にはほぼ造成を完了したが、結局、日本機の飛来は無く、終戦後進駐軍飛行機が飛来した。
飛行場の大きさは概ね1500m×200mであり、藪を払い地均しをしただけの簡易的な飛行場であった。
飛行場の東方にある山地には弾薬庫が作られ、ある程度の弾薬が貯蔵されていたが、終戦後、進駐軍によって殆ど全てが処分された。
六郷町には以前、旅団司令部を誘致する動きがあり、陸軍も視察に来た経緯がある。また、当時六郷小学校の高等部には航空部があり明天地野で滑空訓練も行った実績もある。その事などから六郷町の明天地野を選定したと思われるが詳細は不明。
参考資料
六郷町史
六郷小学校百年史
地元の方の証言