Page 224 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼対ソ戦回避した場合のドイツの結末 はやしかわ 06/10/10(火) 16:30 ┣1941年11月までの状態のほうが トロッター 06/10/10(火) 21:53 ┣Re:対ソ戦回避した場合のドイツの結末 アリエフ 06/10/11(水) 0:24 ┗Re:対ソ戦回避した場合のドイツの結末 まなかじ 06/10/11(水) 0:37 ┗Re:対ソ戦回避した場合のドイツの結末 はやしかわ 06/10/17(火) 0:53 ┗Re:対ソ戦回避した場合のドイツの結末 昼寝 06/10/17(火) 3:14 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 対ソ戦回避した場合のドイツの結末 ■名前 : はやしかわ ■日付 : 06/10/10(火) 16:30 -------------------------------------------------------------------------
AnsQより議論ボード向きと思いこちらに書かせていただきます。 フランス敗北まで史実通り、その後対ソ戦を行わずに対英米戦のみとした場合、ドイツは史実のような敗北を免れ講和を結ぶことができるでしょうか? 結ぶことができるとしたならばどのような戦況・状況下に置いて成立するでしょうか? それともやはり太平洋戦争同様、ドイツ・イタリアの国力程度では最初から敗北は揺ぎ無く、史実より延命できたとしてもいずれ崩壊する程度の違いであったのでしょうか? 対ソ戦が無いというとてつもなく大きなIFがあるのですが、皆様よろしくお願いします。 |
アメリカが参戦すれば崩壊すると思います。 > 対ソ戦が無いというとてつもなく大きなIFがあるのですが、皆様よろしくお願いします。 アメリカが直接参戦しない1941年11月までの状態で戦いが続く、または対ソ戦もない41年5月の状態の継続で考えたほうが面白そう。 |
> 結ぶことができるとしたならばどのような戦況・状況下に置いて成立するでしょうか? 米英がソ連の拡大防止のためにドイツを積極的に利用する、「反共防波堤」とするようなことを真剣に考えると共に、ドイツ、イタリアが英国や北アフリカへの侵攻、拡大意図を放棄し、英米に対し融和的姿勢を取るような場合。 要は政府首脳部の考え方が変われば、これまで対立してたのが、いきなり講和、そして同盟組もうと180度転換することはよくあること。 39年の独ソ不可侵条約もその例だよね。ソ連の対日姿勢の変化もそんなものだし。 |
> 対ソ戦が無いというとてつもなく大きなIFがあるのですが、皆様よろしくお願いします。 単に「無い」というだけではどうも。 独ソ間の関係はどうなっていくのでしょうか? 第一に、東へ出ることがナチスドイツの国是であり、英仏との戦争はその障害を排除するために行なわれたに過ぎず、ある意味では必然ではありません。 例えばもしドイツのポーランド侵攻に応じて英仏がドイツに宣戦しなければ、ドイツは英仏とは決して戦おうとはしなかったでしょう。 1940年に英国に対して徹底した戦いを行なおうとはしなかったナチス首脳部の優柔不断さは、それが「東へ」という主目的に対して「迫られてやらざるを得なくなった」に過ぎない戦いであったからなのです。 また、このことから独ソは双方ともに信頼関係を築くことは困難であり、相互の援助にも相応に手加減をする必要がありました。 ラパロ条約以来独ソは蜜月にありましたが、ドイツではヒトラー、ソ連ではスターリンが実権を握って以来、その関係は徐々に変化していきます。 第二に、バトルオブブリテン直前〜真っ最中でさえも英国が全く講和する気がなかったというのは、もちろんチャーチルの方針が一貫してブレるところがなかったからですが、そのブレるところがなかった根拠とは、ドイツの海軍戦力の絶対的弱体にあります。 要するに、イギリスが手を上げるとすれば、その本国艦隊が潰滅したときに他ならないわけです。その時こそ初めてイギリスの海上交通は「遮断」され、本気で降伏を考えなくてはならない状態になるのです。 Uボートや水上艦の遊撃戦で海上交通を「妨害」することではイギリスに降伏を考えさせることはできません。なぜならば、イギリスは北海と地中海の出入口の制海権をガッチリと握っているわけで、開戦と同時にとっくにドイツの、そしてまたイタリアの海上交通をも「遮断」してしまえているからです。 いくら両枢軸国が大陸で暴れまわろうと、4〜5年も頑張っていればドイツもイタリアも耐え切れずに勝手に自壊を起こします。 地中海方面から下腹を突付いたり、空軍の空襲なりでこづき回す手段もあるわけですし、原則としては地上戦に訴えるのはドイツが十分に弱ってからでもいい(自らの地上軍を再建して増強して訓練するのにどのみち数年は必要)のですから、降伏はもちろん、何もドイツに有利な条件の講和など飲む必要もないわけです。 また、米国との戦いも当然ドイツの望むところではありません。 1941年になって米国側の挑発行動が歴然と激しくなってきても、ルーベンジェイムズ事件の1例を除き、ドイツ海軍は隠忍自重を続けて、決して米国からの宣戦の口実を作らないように努めています。 この二つの条件から、独ソ間の状態が非常に重要なファクターになるわけです。 つまり、独ソがワイマール時代のような緊密な同盟またはかなり好意的な中立の関係にあり、その上でドイツが資源や資材、機材その他をソ連から、ないしはソ連経由で大量に入手できる見込みがあるならば、イギリスの戦略は崩れますが、これはヒトラーが死にでもしないと実現しそうもありません。 史実のような単に中立という程度の関係にあり、独ソ戦直前程度の貿易関係にある場合、イギリスの戦略はまだ有効ですし、米国参戦が計算できるならば十分に有効です。 両者ともに強い猜疑心を持って国境に兵力を貼り付けておく必要がある程度の、カタチだけ中立という関係にある場合、これはスターリンが史実よりも利口であるということになるでしょうが、イギリスの戦略は英単独であってさえ完全に有効でしょう。 言い換えるならば、なぜ対ソ戦をしないで済むのかという理由ですね。 例えば、ポーランド侵攻のときに英仏はソ連にも宣戦した、というのなら独ソは同盟国として戦えます。また、この場合は日本が発想を転換して上手く立ち回ることができれば、極東の軍事情勢も大きく変化する可能性もあるでしょう。 冬戦争のときに英仏はソ連に宣戦した、というのなら独ソは敵の敵は味方として協力体制を組むことができるでしょう。 また、何らかの原因で1940年中にヒトラー死去の場合も対ソ戦にはならないか、少なくとも二正面戦争だけは避けようとするはずです。この場合は史実並みの関係が維持されるでしょうが、米英の外交圧力がソ連にかかってくるのは避けられないでしょうね。 |
だいぶ遅れてしまいましたが、皆さんお答えいただきありがとうございます。 「無い」とは独ソ国境線で睨み合いのままの中立状態が続いているという状態を勝手に設定していました。書き損じてしまいすみません。 東方に生存権獲得がドイツの国家目標であり、その設定にはかなり無理があることだとは思っていました。 そもそもの疑問はドイツは東部戦線の消耗のせいで西部戦線の英米の反攻に耐えられなく敗北したと思っていまいしたので、東部戦線に投入した兵力をドイツ本国及びフランス、アフリカ戦線に置くことができれば、連合軍の反攻もそうそうできなかったのでは、本土及びフランス防空も史実よりかなり良くなったのでは、またアフリカ戦線も勝利できたのでは、と想像していました。 ヨーロッパの陸地をほぼ全部を押さえた状態であれば、海上交通なくとも成り立つと思っていましたがやはり無理なのでしょうか。 |
> ヨーロッパの陸地をほぼ全部を押さえた状態であれば、海上交通なくとも成り立つと思っていましたがやはり無理なのでしょうか。 この設定の場合、スペインとトルコの動向が鍵を握りそうです。地中海の制海権を押さえられたら、米国の参戦がなければイギリスも講和を求めざるを得ないでしょう。 もし「スペイン」と「トルコ」が枢軸国側に参加するのであれば、ソ連は間違いなく対独戦に踏み切るでしょう。 |