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> 真珠湾攻撃を実行しない(もしくは対米戦回避する)場合、フィリピンが主戦場になります。
いいえ、フィリピンに手を出す必要はありません。
米国の権益の及ぶところは回避すべきです。
フィリピンにはさしたる資源も市場もない。
> 対独二正面になりえません。なぜなら日本軍は半人前で1.5正面になるからと考えられていたからです。
それは、ちと大げさな気がしますが。
半人前だったのは事実ですけれど。
> アメリカは満州→中国→仏印への進出から東南アジアの欧米植民地が次の目標であると考えていました。南シナ海に面するフィリピンを日本軍が素通りするのをアメリカは黙ってみているのでしょうか。
黙ってみていたかもしれません。
オランダもフランスもポーランドもベルギーだってあっさりと見捨てられたのですから。
東南アジアなどという、地球の東の果ての田舎で、黄色いサルが少々暴れたからといって、何ほどのこともないでしょう。
> 対独戦ごときで中国を指を加えて失うのを見ているわけにはいかないのです
いえいえ、蒋介石が大事にされたのは、あれが日本軍が大陸に大兵力を置く理由になっていたからです。
友邦たるイギリスはドイツ軍の本土上陸におびえていて、中国なんてどうでもよかった。
> > 山本五十六は、この政治問題を、アメリカ海軍との対決という軍事問題に
> > 矮小化してしまったのですね。
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> 山本五十六だけでなく、ほとんどの日本人が英米を見限りました。
それはフェータル・エラーでしたね。
> その戦艦を造る金は誰が出すのか。
アメリカは第一次大戦の結果、世界最大の債権国になっていました。
世界一の金持ちでした。
大戦中に13隻の戦艦を進水させています。
攻撃の優位を全面に押し出して、初戦で一気に圧倒すれば出血を嫌うアメリカ国民は対日戦への意欲を失うはずでした。
でも、そんなことになるわけないと、大井篤などが考えていたので。
>国力はアメリカが勝っていても戦争継続力は日本に優位があるのです。
1943年、日本は開戦時の船腹600万トンの半分を失っていて、生産が破綻していました。
> 珊瑚海では敵空母二隻、ミッドウェイで敵空母二隻を撃破し(戦果誤認)、アメリカも日本同様に大きな損害を受けているはずでした。この調子で戦えば、アメリカはどこかで出血多量から戦争への意欲を失うと考えられていました。
米国はエセックス級空母だけで24隻も進水させていた。
補助空母にいたっては一週間に1隻のペースでつくられていましたし。
わが海軍が進水させることができたのは「大鵬」ぐらいなものでしょう。
> ノーと言えるようになった大日本帝国は頭を下げることはできません。
ノーと言ったために、あれほどコテンパンにやられてしまった。
土下座しなきゃいけない場面でしたね。
> アメリカと戦ってはいけないのは誰もが知っていることです。
それなのに、戦争を始めてしまったのだから、単なる阿呆でしょう。
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