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ご参加いただきありがとうございます。
> まず、軍事技術というのはイタチごっこでしてステルス機が普及すればこれらの探知手段も開発されるわけです。
私は二つの方向性を提示しましたが、それらのどちらか一方が成立するとは考えていません。
本格的なステルス機を開発し実戦配備&投入できるのはごく限られた先進国だけで、それ以外の国は従来型(第四世代)ジェット戦闘機を自主開発することすらままなりません。第4世代ジェット戦闘機を自主開発能力を持っている先進国であっても、大部分はせいぜい第4.5世代ジェット戦闘機を開発するのが関の山です。
この状況からステルス機が世界中に普及するということはまず考えられません。ステルス技術を握る米国は、嘗ての大英帝国みたいに同盟国に最新技術を惜しみなく供与するほど気前良くありません。ステルス技術が自国の軍事的優位性を保証している以上、同盟国にすら出し惜しみするのは危機管理上当然と言えます。
その米国がステルス機を第三国に普及させるとしたら、おそらくそのステルス機を探知する能力を米国自身が獲得してからになるでしょう。F-14を売ったイランが革命で倒れて敵対勢力になってしまった時の様な失敗は繰り返したくないハズです。
> これらの探知技術を活用するには各種のセンサーユニットを広範囲かつ無数に展開し、それらを高度な情報処理とネットワークで有機的にリンケージするAEWシステムを構築することになるでしょう。いわば空のソノブイです。
通信衛星に代わる通信中継手段として成層圏に滞空し続ける無人飛行船を使うとかいうアイディアがありましたが・・・あれなんか早期警戒プラットフォームとしても有効なんじゃないかなと思ってました。
> センサーユニットには多数のドローンを飛ばすのが有効だろうし、バックアップとして地上車両でもいい。衛星も利用できるでしょう。
> 侵攻側としてもやはり相手の探知網を突破するためドローンをデコイ・電子戦・攻撃用として使う。
> したがって近未来の航空戦の様相は、多数のドローンが消耗品のように使われる状況になるのではないか。
アイディアとしては理解しますし、そうした状況は想像しやすいです。
しかし、そうしたドローンはそれこそソノブイと同じで「敵」の手に落ちると大変な事になってしまうような気もします。ソノブイは海底に沈んで回収困難ですが、空中を飛行するドローンは海上にでも落ちない限り回収されてしまう危険性が常に付きまといます。
それを考えると、防衛側としてはそうした手段を採れても、攻撃側としては採りづらいんじゃないかと想像します。
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