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> これ、そんなに問題かな?
> 陸軍は、一度エリコンをコピーしようとして失敗している。
> 人材、マンパワー的な問題の解決だけじゃないかな?
> 失敗した人間たちなら、正規に指導を受ければ、寧ろ仕事は速いはず、スムーズに進むと思うけど。
はい。物理的に不可能な理由は何もなく、ただ時間と手間だけの問題だと思います。問題は総力戦体制に向けて陸海軍とも急速に拡大していた時期、時間も手間も無かったことではないかと。
> 大体、初期の隼や二単だって7,7を2基とか4基の物も在し、隼なんか13と混載なんてことしてる。
12.7mm ホ103の生産が遅延したためですね。戦前から開発着手されていた機銃でも生産立ち上げは遅れていたんです(海軍の99式も大同小異です)。ここで方針転換してエリコンの製造設備導入なんてやったら、更に生産は遅れるでしょう。
海軍がエリコンのライセンスを買った時点で陸軍も話に乗っていたら…とか、それくらい歴史を遡ったifを設定しなければ、太平洋戦争直前や開戦後では既に既定方針が分離しており、それを統合する手間や時間を割くことは考えにくかったのではないかと思います。
(ただし開戦後に開発された30ミリ機銃については共用が図られ、より開発が進んでいるとみなされた海軍五式が陸海軍共用装備となる目論見だったようです。とはいえ陸軍ホ155も放棄されたわけではなく、終戦までに約1000門が量産されたと言われています)
> 簡単な話、7,7を2基のみとか、4基にしてしまえば良い話。
> 此れなら、現場解決できるレベルだし、海軍と直接取引で機銃の合同生産だって、やる気になれば、こっちの方がはるかに建設的。
やー、その「海軍と直接取引で機銃の合同生産」が曲者だと思いますよ。生産された機銃の配分をめぐって激論になったり、生産遅延やら製造欠陥リコールの問題で責任なすり付け合いをやったりという状況が思い浮かびます。組織間の軋轢なんて何処にでもあるものですが(陸軍内・海軍内だって一枚板じゃありませんし)、話が陸軍・海軍間の対立になるとより一層こじれやすいのではないかと思います。
(装備共用に本当にメリットがあるなら「面倒だから」なんて言ってられませんが、目前の生産計画達成すら実現できずヒーヒー言ってる最中に、生産数を更に落としかねない共有化なんて考えていられなかったのではないでしょうか)
> > 現実には海軍も中島に二式水戦造らせたりしているのだから出来ない理由はないのですが、陸軍にとってはいろいろと余計な手間が増えるのを嫌ったのではないでしょうか。
> > ・・・その「余計な手間」を嫌って自軍管轄メーカーに自軍仕様の兵器を作らせた結果が、似たような機体・似たような機銃の並行開発という、後世から見たら「何やってんでしょう」と思う事態を招いたのだとも思いますが。
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> 差当り、7,7を2基で20の浮いた重量で防弾させてじっくり変更させていくなんてのが帰って王道じゃないかな?
それなら史実のキ43「隼」のままで陸軍は全然困らないわけで、零戦の転換生産や陸軍仕様への変更なんか、短期的に見れば時間と手間の無駄でしょう。もっとも、その「短期的」な判断の積み重ねが似たような機種装備の並行開発・生産という長期的不合理を招いてしまったことについては同意いたします。
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