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> 英空軍ボマーコマンドが採用したボマーストリームはドイツ側の防空システムを飽和させるための散開戦術ですから「きちんんと縦列を組んで夜間空襲」する訳ではありません。単機で航法を行う爆撃機が幅20マイル、長さは100マイル単位に及ぶ広範な空域に分散して侵入することで、ドイツ側の地上管制能力を超える目標を出現させるのがこの戦術の目的です。
英空軍夜間爆撃部隊の戦術はよくわかりましたが、夜間爆撃作戦の任務（目的）には、目標の空襲だけでなく、出撃機の無事帰還までも入っていますよね。
また、ドイツ夜間戦闘機部隊の作戦の目的（任務）は、いったいどのようなものだったのでしょうか？
あの時代での、飽和させられそうなほど彼我に戦力差のある、夜間空中戦闘のことですので：
１）できるだけ飽和させられないように出撃時刻を調整しながら、敵爆撃機部隊の効率が高いストリーミングによる侵入を最大限に乱して、迷わせたり、命中率を低下させたりして、敵夜間空襲の効果を可及的に低減させる。迷ってしまった敵爆撃機が見つかれば、爆撃後であっても、高射砲部隊とともに、夜間戦闘機部隊はその撃墜に集中する。
２）できるだけ多くの敵爆撃機を攻撃して、両者の機銃の火炎などを利用して、彼我の性格な位置を対空部隊に知らしめる。また、随伴しているかもしれないエスコート夜戦を引き付けて、その正確な位置も地上に知らしめ、高射砲など地上防空部隊と共同して少しでも航空優勢を得て、他の味方の夜間戦闘機部隊が飽和されるのを可能な限り防ぐ。
ぐらいしか、思いつきません。（体当たりで士気を高めるとかは無しにしましょう）
ですから、
> 一方、モスキート夜戦など爆撃側の戦闘機は地上管制を受けることができない上に、単機で多方向から接敵してくる友軍爆撃機よりもさらに敏捷なドイツ夜戦を奇襲しなければなりません。ドイツ夜戦も「捕捉された時点で勝負が決まる」訳では無く、逃げるチャンスは英爆撃機以上にあったからです。
> そして「不時着したり、脱出できれば夜間戦闘機隊としての任務を立派に果たしたことになる」ということではありません。
> 夜間戦闘機は爆撃機を撃墜できなければ任務は失敗です。
とは思われず、夜間戦闘機部隊の目的（任務）として：
１）敵夜間爆撃機部隊に、きちんとした縦列を組んでの侵入を阻止して、敵をバラバラにすることにより、味方防空部隊の飽和を防ぎ、敵の夜間爆撃機を迷わせたり、命中率や空襲の効果を低減させる。
２）後方から追尾してくるの連合軍夜間戦闘機に気づかないほど、前方の爆撃機への攻撃に集中していれば、うまくすれば敵爆撃機を撃墜した可能性があり、少なくとも敵夜戦を引き付けるほどの両者の機関砲（銃）やエンジンなどの火炎により、撃破中の敵爆撃機の正確な位置を地上に知らしめてサーチライトでつつみ、運が良ければ、自機を狙って攻撃してきた敵夜間戦闘機の火炎により、小さな敵エスコート夜戦の正確な位置まで、地上の防空部隊に知らしめることができる。
３）運よく命を失わなかったのなら（生きていたからこんな話が伝わっているのでしょう）、敵エスコート夜間戦闘機を味方の（飽和されていない）防空戦闘機部隊や高射砲部隊から引き離すとともに、その位置を明らかにして、サーチライトで包み込むことができれば、エスコートの敵夜間戦闘機は、その後しばらく盲目飛行をしいられたことでしょう。
４）もし撃墜されたとしても、敵爆撃機１機撃破（もしくは撃墜）と、敵エスコート夜戦の地上攻撃での撃破（撃墜）と比較すれば、そんなに悪い交換比ではないかもしれません。この時代の夜間空中戦闘ですので、めったに当たるものではありませんから、もし敵エスコート夜戦からの攻撃を受けた後に、すぐにブレークして無傷で着陸できてて、敵夜間爆撃機と敵夜間戦闘機を１機ずつ共同撃破（撃墜？）の報告を添えることができれば、殊勲甲ということには、ならないでしょうか？
スレ主のお考えでは、防空夜間戦闘機部隊の作戦任務に、敵エスコート夜間戦闘機とのACMが入っているように感じますが、BUM御大のご指摘どおり、逃げるが勝ちであることは間違いありません。
しかしながら、爆撃前に撃墜することができなくても、敵夜間爆撃機部隊をバラバラにさせて、敵爆撃機や敵エスコート夜戦を撃破したり、サーチライトで巻き込むことができるだけでも、作戦の任務は失敗だとは言えないと思います。
もしよろしければ、BUN御大から、ドイツ防空夜間戦闘機部隊に与えられた作戦の任務につき、具体的にご教授いただければ幸いに存じます。もしもその任務が、爆弾投下前に敵爆撃機を全機撃墜せよとされていれば、お許しください。
ついでに、B-29などの米軍機に対する、日本軍の防空夜間戦闘機部隊の任務と比較していただいて、防空戦闘機部隊の日独での任務の違いなども、わかりやすくご解説いただければ、望外の幸せと存じます。
> ドイツ側にとって最良の策は「敵夜戦を相手にしない」ことでした。
もちろん、何度も繰り返しますが、このご指摘には100％賛同しております。
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