|
> 日本海軍の高速水上偵察機紫雲は1.二重反転プロペラ、層流翼、落下式単フロートなどの新機軸を盛り込んで作られた野心作で、惜しくも戦局の推移により少数機の生産に終わったものの機体そのものは実戦配備された実績を持つまごうことなき傑作機2.高速と言っても500キロにとどかないので敵機を振り切ることもできず、落下式フロートも一度も試されたことないし、単フロートのため胴体下に25番吊るすこともできず、何より試作機、増加試作機、量産機含めてもせいぜい15、6機しか生産されなかった期待外れの駄作機、という両極端の説があるようです。識者の皆様のご意見とできれば理由もお伺いしたいと思います。どっちでもないよ凡作機というのでも理由を添えていただければ結構です。
「両極端の説」なんてあるんですか?「戦闘機より速い水偵」…少なくとも敵制空権を突破できる強行偵察機を目指して開発され、しかし実現できた性能は強行偵察には使えないものでしたから、当初の開発目的に対しては明らかな失敗作でしょう。
製造された機体が限定的に実戦運用されたことも、取り立てて本機の価値を「傑作機」に持ち上げるようなものでもないでしょう。せっかく作ったのだから使ってみた、水偵としては速かったけど実用性は低かった。当たり前の結果が出ているだけだと思います。
傑作、駄作、凡作という言葉の定義も曖昧ですが、大雑把には
傑作…飛び抜けた高性能を発揮した、あるいは実戦で大活躍した
凡作…取り立てて欠点もないが見るべき性能もなく、大した活躍もしなかった
駄作…他国の同程度機に対し欠陥的に劣り、事故や戦闘で大被害を出した
というような定義になるでしょうか?そうすると紫雲はどれにも当てはまらないと思いますが、いかがでしょうか。
|
|
|