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> でも試製五式七糎半戦車砲の砲身重量が790kg、九九式八糎砲のそれが1250kgですし、1.5倍程度しか違いませんから、その気になれば搭載出来るんじゃないでしょうかね。
1.5倍の重量を支えるにはそれを支える強度部材の単純なスケールアップで対応しようと思ったら断面積を1.5〜2.25倍にしなければなりません。その結果、見込まれる重量増は1.84〜3.38倍になります。
実際には単純なスケールアップで対応することはないので必要な重量増はもう少し少なくなりますが、砲架重量の倍増は避けられないでしょう。多分、砲架&砲本体の重量増加分だけで1.5tぐらいに達するんじゃないかと想像します。そしておそらくそのままでは砲塔の重心位置がかなり前方にずれて(長砲身ですからなおさら)バランスが取れなくなります。砲塔後方にカウンターウエイトを積んでバランスを取る必要があるでしょう。
半自動装てん装置の重量増加が避けられませんし、砲弾重量も約1.5倍違うので搭載弾数をそのままにすれば、弾重量も含めて増加重量は2.5〜3tくらいにはなります。
多分、さらにサスペンション等も増強しなければなりませんから、元々37tだった重量は40tを確実に超えます。
そんな戦車、仮に作れても当時の日本では運用できません。
> …んじゃ某御大の七式戦車とか、あれはウソですか(;;;) でももっと駐退機やサスペンション等を強化するとかすれば、あるいは…!??
多分、私も好きな未完の大作の話だと思いますが・・・史実と比較すること自体がナンセンスです。
なぜなら、作中の七式戦車の前の一式戦車はもちろん、その前の九七式戦車から既に史実よりも大幅(ソ連のBT戦車を圧倒するくらい)に強化してありますから、戦車を作る基礎工業力も戦車を運用するために必要なインフラも史実の日本とは比べ物になりません。しかも史実の日本のように砲や装甲やエンジンに必要な特殊鋼をつくるためのレアメタルの欠乏にも悩まされてはいません。
もはやあの作中の戦車は史実の戦車とは血統そのものが別物なのです。
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