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海自の空母導入は素直に考えるなら沖縄諸島や小笠原諸島といった南方海域の防衛が目的でしょう。
そうした地域を空自(陸上航空基地)でカバーするのは限界があります。
航空機の活動範囲よりも防衛海域は広く、基地同士を相互支援できる範囲に配置しようとすると沖縄諸島だけでも沖縄本島と九州の間にもう何箇所か基地を設ける必要があるでしょう。
小笠原諸島も同様です。
現状は米軍に頼ってる状態です。
そして、米軍の協力で防衛できると考えておられますが、米軍は手を引きたがってるんです。これはずっと以前から続いてることです。だから米軍は自衛隊の強化に積極的なんです。
日本の防衛は米軍との関係を基盤にしてますが、米軍の方はもうおんぶにだっこはやめてくれと考えているので、米軍の協力が現状のまま永続するわけではありません。
また、自衛隊は慢性的な人手不足が続いており増員したくても安易に増員できないという状態です。
複数の基地を設けてそれぞれの基地に人員と部隊を配置するより、高価にはなっても空母機動部隊で複数の海域をカバーする方が全体で必要となる人員は小さく出来ます。
そのために導入するのがいずも型護衛艦とF-35Bってのはどーよ?というの疑問(不満)はあるでしょうが、いきなり巨大な攻撃型空母を運用できるわけでもありません。旧海軍がもっていた空母運用のノウハウはとっくに失われてますし、残ってたとしても時代が違いすぎて使い物になりません。新たにノウハウを蓄積していく必要があり、しかも試験艦を作って研究していくという余裕もない以上、将来へ続く一つの過程としていずも型護衛艦&F-35Bに存在意義を見出すことに無理はないと思います。
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