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> それはその通りなのですが、一種の思考実験として考えることはできないものでしょうか?
> 例えば、大和型の機関を、高温高圧ボイラー(アイオワ型やサウスダコタ型に搭載されたような)に変えるだけでも、多少の速度増加は見込めるはずです。
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> そこから手を加えて行く、例えば船体形状をさらに洗練できないのか、武装を強化できないのかという形で突き詰めていけば、到達点はどこだろうというのがこの質問の狙いでした。
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> 「魚雷は〜」番外編2のヴァンガードの項でSUDOさんが言っている通り、大和は外洋で敵艦を追跡する任務には向いていません。『果たして、あれ以上の性能バランスは』大和に与えられないのか?もっと強力で、もっと速くて、それがどんな天候でも発揮できる。
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> そんな戦艦は作れないのでしょうか?
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> ヴァンガードは一つの形だとSUDOさんは言っておられます。
> しかし、ヴァンガードはやはり『良くできた38サンチ砲艦』です。
> それを46サンチ砲艦に、そしてそれ以上に…
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> そういう思考実験をも否定なさいますか?
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思考実験を行うこと自体は否定しませんが、戦艦という艦種そのものが明らかに黄昏を迎えつつある1945年の8月という時期に、国際共同であらゆる制限なしに最強の戦艦を建造するという仮定そのものがあまりに現実離れしていると思わざるをえません。
例えば、「ポスト八八艦隊」や「ポスト3年計画艦隊」であればまだしも思考実験として有効なものになりうると思えますが・・・。
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> 80サンチ砲を装備し、対80サンチ砲防御を備え、十分な速度を持った戦艦はできないと、私も思います。もっと早い段階で限界が訪れそうな気が致します。
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他の方への返信の中で「対応防御が不可能なので80cm砲搭載は不可能」といった趣旨の書き込みがありましたが、対応防御にできないから主砲口径を減じるというのは本末転倒です。そもそもH級計画案は途中からかなり対応防御というには怪しげな状況となっていますし。
私が現実には建造不可能としているのは、技術的な問題よりも64万トンもの巨艦の建造や整備を行う船台及びドック、入港のための港湾設備など全てをこの戦艦にあわせて新設若しくは拡張を行うことに費やされる予算などから考えてあまりに非現実的であると考えたことによるものです。
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