|
薩摩さま、レスをいただき、有難うございました。
> > 4月に今年度予算で、「ちよだ」の後継の「多目的新型潜水艦救難艦」を292億円で三井造船が受注しました。どんな状況を想定して設計しているのか、全く理解できませんが、本職の海上保安庁がお手上げの大規模海上災害に対して、2000トンほど大きくした「多目的」潜水艦救難艦が、どんな活躍ができるのか、ぜひ知りたいところです。
> 防衛省の公開資料を見ればきっちり書いてありますが。
> ・大規模災害等に対応する為、手術用寝台2床と病床約10床を設置するなど、医療機能を強化し、医療支援、被災者生活支援、入浴支援等の拠点として使用。
> ・水難事故に際し、飽和潜水の高い技量を有する潜水士による行方不明者捜索や、無人探査機(ROV)による沈没船舶の状況確認を実施。
貴重なご指導を賜り、誠に有難うございました。しかしながら平時では、隣国のように大型フェリーが呉や横須賀のすぐ近くの沿岸で遭難した場合などの、極めて限られた状況以外には、海保の海猿よりも、新型多目的ASRが、値段分の役に立つとは思えません。また、新型ASRの2台の手術室や10床の病棟(救急指定診療所レベル)まで日本が必要な状況を想定すると、大規模有事か歴史上最大規模の大災害でしょうから、文字通り焼石に水だと思います。私の知人の制服組の医官達は、表だって新ASRに反対の意を唱えませんが、多目的大型病院船の用意は絶対に必要だと全員の意見が一致していました。また「not air transportable」の医学的なベネフィットを(ドルフィンを持っている潜水医官すら)私に説明できませんでした。財務省が勝手にそう決めたからとの口ぶりでした。もう、その話は終わらせていただきます。
> 加えて他のレスにある
> > 文官の出した出航命令以上の素早い行動がとれたのは、どうしてですか?
> 阪神大震災の際の事だと思いますが、横須賀で午前中に可能な限り物資を積み込んだ後、艦長権限による「訓練」名目で午後に出港、洋上で命令を受領の上目的を変更しただけです。
すみません。上記の素早い出港は、2005年のロシアのカムチャッカ半島南部沖深度190m(飽和潜水なら楽勝)で浮上不可能になった潜水艇「AS-28」遭難事故に対して、ロシア政府から外務省を通じ防衛庁に、当該潜水艇を救助するための艦艇の派遣について要請があり、同日、防衛庁長官の命令海で緊急出航(出港?)した潜水艦救難母艦「ちよだ」、掃海母艦「うらが」、掃海艇「うわじま」、「ゆげしま」の4隻の派遣についてです。
その後にお話した海自隊員(もうOBだったかも)から、当該緊急出航がどのくらい大変で危険な作業だったのかを、とうとうと聞かされた覚えがあります。素人は、単に文官たる防衛大臣の命令に、制服組の隊員が従っただけだと思っていますが、当の現場の隊員たちは、そんな緊急出航ができたたことだけにでも、胸を張って誇っているそうです。もちろん乗員だけでなく、裏方も含めて全員がです。後で飛行機に追い抜かれましたが、世界中で、ロシアからの救助依頼に対して、最初に行動を起こした(起こせた)のは横須賀の海自隊員達だけです。プーチン・ロシア大統領が派遣部隊指揮官にロシア連邦名誉勲章を授けたのは当然だと考えます。
> 自衛隊の規則に違反することなく最善手を取る為にこういった行動を取ってます。
> 陸自でも訓練名目で出て「被災現場に遭遇」したので「現地指揮官の判断で救援活動を開始」という例があるように、後になって勝手な行動とならないよう可能な限りの手段を講じています。
> どんな形であれ「命令のない行動」は取りません。
東北大震災の直後に、横須賀音楽隊のフルートと歌の担当の、私の長年のお気に入りの目黒渚2曹(「国防女子」や映画「ポセイドンの涙」参照)まで、被災地に駆け付けたのは、どうしてでしょうか?風呂の番台(私の家内も阪神大震災で旭川第2師団の番台ボランティアしてました)ぐらいしかできない音楽隊員まで、自分の義務だと考えて駆け付けたそうです。特別国家公務員ですので、決してボランティアではないため、公務としてつじつまを合わせた命令書が交付されたと思いますが、横須賀の海自隊員は、そのうち起こるとされている次期関東大震災に対して、本気で命を投げ出す覚悟で訓練に励んでいるようです。対して、3月28日まで1人の医系技官も派遣しなかった厚労省の役人根性を、私は逆に見直しております。ご自分で「ねんきんネット」に登録できた方はおられますでしょうか?日本年金機構の個人情報がハッキングされるのは、当然だと思わざるをえません。
|
|
|