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零戦勉強中さん
いろいろなテーマが出てきましたので、各個に議論したいと思います。
まずはレイノルズ数から。
> > 昆虫を基準に航空機を論じても無意味だと思います。
>
> 私は昆虫の飛行ですら慣性力が粘性力の1000倍前後あるという例を提示したでけであり、昆虫を基準に航空機を論じてなどいないのですが、私の書き込みのどこからそのように読み取ったのでしょうか。
零戦勉強中さんは、つぎのように書いています。
>慣性力と粘性力の比であるレイノルズ数(慣性力/粘性力)を考えると、昆虫の飛行ですら1000以上、航空機の世界では数十万から数百万のオーダーとなります。つまり、渦を消そうとする粘性力の作用は極めて小さいんです。
だから
・昆虫にはたらく粘性より、航空機にはたらく粘性の作用が小さい
・したがって、航空機では粘性力の作用は小さい
航空機は、昆虫よりも、相対的に粘性力の影響は小さいということはわかります。
でも、レイノルズ数という無次元数をもとに絶対値を論じることはできませんよ。
昆虫を持ち出した理由がわからないです。
零戦のレイノルズ数をはじいてみると、まず10**5のオーダーでした。
零戦勉強中さんの「数百万」は、現代のジェット機をかんがえているのですね。
> また、
> 「レイノルズ数の使い方があまりよくない。レイノルズ数とは、慣性と粘性の比によって、流れの相似性をたしかめる物差しのようなものです。」
> と書かれていますが、なぜレイノルズ数がそのような使い方ができるかの物理的背景について調べられたことはお有りでしょうか。
これは零戦勉強中さんがNS方程式から書いておられる通りだと思います。
> 飛行機の全抗力に対する粘性摩擦の割合が大きいのは、機体の流線型化が進んで表面摩擦抗力以外の抗力が減少したためです。初期の複葉機などでは支柱や張線による形状抗力(圧力抵抗)の方が大きな割合を占めていますね。
初期の複葉機はそうでも、一般化することはできないと思います。
> また、誘導抗力は「翼端渦によって誘導される速度場によって発生する抗力」ですよ。非粘性流体の理論でも三次元翼であれば誘導抗力は発生します。
そんなことはありません。
非粘性流体の翼理論では、渦が発生することはない。
渦は与件になっている。
粘性がなければ、渦は発生しない。
ヘルムホルツの定理は、静的なモデルなので、現実とは違うところがあると思います。
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