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> ほとんどが販売開始後の変更に起因するものです。
いいえ、設計の段階では予測できないトラブルが生じるので困るのです。
> 新しく配属になったスットコドッコイが間違った作業を行ってしまった部分で生じる不具合なので、分母云々はあまり関係ないのです
> 対象の製造期間が限定されておらず、何年かしてから行われるリコールは部品の経年劣化に対する事前の想定が甘かった場合の不具合がほとんどで、その顕在化は経過期間に依存し、やはり分母云々とは関係ありません。
ちょっと待ってください。
「分母」とは具体的には何ですか。
分母があるなら、分子は何ですか。
なんらかのトラブルは、
■一万キロ走っても生じない
■二万キロ走ると生じる。
といったサンプルを累積した結果です。
二万キロで生じたトラブル+三万キロで生じたトラブル
+四万キロで生じたトラブル…
と、走行距離あるいは経過時間が大きくなるにつれて、大きくなる。
金属疲労による破壊が典型的なものです。
だから、発売後、数年たってから、「最悪の場合、…になりうる」ということになる。
おうるさんも「その顕在化は経過期間に依存し」と書いているではありませんか。
> 分母が大きくないと顕在化しない類の不具合でリコール対象となる案件は、当該商品の発表から1年以内に顕在化するのが普通です。何年もかかるということはありません。
「一年」である根拠はなんでしょうか。
8760時間が、なぜ分岐点になるのでしょう.
15000時間でない理由はなんでしょうか。
数万キロ走って出現する場合がある。
> さらに言うと、その1年以内に顕在化する不具合自体も当該商品がもともと抱えていた不具合全体から見たら例外的な存在で、
「例外的」である根拠はありませんよ。
> 貴殿の言う母集団が大きくないと顕在しない不具合は基本的に部品のバラツキに起因するものですが、
そんなことはないですよ。
ある部品に10Hzの振動を10000時間加えた場合のダメージを予測するのは
非常にむずかしい。
10000時間のテストをするわけにはいかないからです。
10000時間経過後のダメージをシミュレートするために、「加速試験」を行います。
たとえば、200Hzの振動を50時間加えてシミュレートする。
しかし、これはモデル化したもので、実際とはやはり違うから、数年たってから、トラブルを起こすことがある。
部品のばらつきが全くなくても、起きる。
> 今現在の日本の品質管理技術で、母集団が大きくならないと顕在化しない不具合というものは、ほぼ無いと思っていただいて良いと思います
そんなことはないですよ。
現に、リコールは起きている。
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