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> ただ、機種統一により規格化、標準化という概念の醸成・進展、それによる生産合理化・増産の早まりは起こると思います。これも否定されますか?
> > > 全部海軍機ベースで良
> > > いのではないでしょうか。
とおっしゃるので、そうではないのではないか、と述べたまでです。
すでに、部品レベル、材料レベルであるならば、陸海軍航空基本部品規格は航空評議会材料規格を作る動きは、機種統一などとは全然別に動き始めています。
当時の機体の詳細設計図面を見れば、こうした規格に基づいた部品や材料がかなり広範囲で使われていることは看て取れます。
「機種統一」も、独立空軍などとは全然別の現実の問題として、実際に進行しています。
陸軍は、海軍の深山を自軍の新超重爆として採用することを前提に、その生産用として川崎に命じて工場建設まで行わせていたりもします。
にもかかわらず、海軍側が機体を完成させられないという現実的な事情によって、こうした動きは頓挫し、建設した工場は別機種のために使われることになってしまっています。
「機種統一により規格化、標準化という概念の醸成・進展、それによる生産合理化・増産の早まりは起こる」だろうということについては、実際にそうした機会があったのにそうはならなかった、ということがひとつ。
もうひとつには、結局機種を統一しても一機種あたりの生産量が増えれば生産設備もその分増やさなければならず、生産施設をもう一組持っているのならそこで作るのが同じ機種でなくてもそれほど効率には差が出ない、ということだったりします。
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