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仮に統一空軍が出来ていたら良いか悪いかはともかくとしてこうなっていただろうという推測と、どうあればよかったのかという話は全然別のものです。
陸軍の中では技術的には海軍の方が前に立っていると感じられていた部分がかなりあります。
原型となる海軍の機体の完成を待ってキ六十五やキ八十五などとして採用を考えたいという動きがあったのも事実です。
しかし、引用いただいた書き込みで例に挙げた泰山ほどではないにしても、これらの開発がまるで進捗しないという事態に陥ってしまいます。
海軍的な考え方が主導的である場合、暗礁に乗り上げてしまいかねないものも多くなってしまうのではないか、と危惧されるところです。
結果として、対米英開戦にあたって既存のキ四十四を原型にある種場当たり的に発展させてでも手堅く実機を手に入れようとしたキ八十四が、逆に海軍から食指を動かされる存在になっています。
この場合の、少し時間をかけてでも本格的なものを作ろうとする海軍の考え方と、とりあえず機体を存在させてしまってその後性能向上を図っていこうとした陸軍の考え方はなかなか折衷が難しいものだと思います。
二つの別個の立場であったからこそ対戦闘機戦闘可能な600km/h戦闘機・キ八十四は出現し得たのだと考えます。
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