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> > アメリカと戦ってはいけないのは誰もが知っていることです。
> それなのに、戦争を始めてしまったのだから、単なる阿呆でしょう。
当時日本には、軍人も民間人にも、多くの留学生などの知米人がおられました。しかしながら、「アメリカと戦ってはいけない」ことを十分に知っていた多くの知識人たちは、その恐ろしい結果についての想像に対して、モラトリウムにおちいっていたように感じております。つまり、彼らは一種のスノッブをきどって、最終的な悲惨な結末までのシミュレーションを巡らせることを、自己の意思か社会的にかはわかりませんが、わざと止めてしまっていたように思っています。
自分の命をかけても、「アメリカと戦ってはいけない」と世間に広めようと努力した、当時の軍民の知識人は、どのくらいおられたのでしょうか?逆に、米国では、リンドバーグを始めとして、多くの軍民の有名人が「ドイツとは戦ってはならない」との自分の主義主張に、命をかけて世間に広めようとしていたように効いております。
もしも、当時に一番自由を謳歌して、社会的にも一目置かれていた、高等学校の学生たちが、団結して、精力的に「アメリカと戦ってはいけない」と世間に広めようと努力したとしたら、もしかしたら、なんとか止められていたかもしれないかな〜と想像しております。
実際は、そんなことよりも、寮歌を歌いながら「エッセンないか?ゲルないか?ラーへんあったら?」などと、これまた一種のスノッブを気取ったモラトリウム生活に(誇りをもって)安住していたのですから、やはり「単なる阿呆」に戦争を始めるのを止めるのは、なにをどうやっても、不可能だったのかもしれないな〜と思っております。あとは、陛下の介入しか残っていなかったのかもしれません。
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