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航空自衛隊に航空機は必要か ぴえとろ大尉 13/7/17(水) 13:33

サイドワインダーの有効性 じゃま 13/8/1(木) 6:38
┗ Re:サイドワインダーの有効性 おうる 13/8/1(木) 21:38
┗ 自衛用の装備 じゃま 13/8/3(土) 5:21
┗ Re:自衛用の装備 アッサム 13/8/3(土) 14:35
┗ Re:自衛用の装備 素人 13/12/28(土) 4:07

サイドワインダーの有効性
 じゃま  - 13/8/1(木) 6:38 -
  
アッサムさん、再々のレスありがとうございます。

> タイマンであれば、相手より先に発見してミサイル発射となりますが、戦闘機側がミサイルの接近に気付けば回避行動をとられて、ミサイルが無駄になるでしょう。

 敵機に回避行動を強いることで、第一撃は少なくとも拒止できるわけで、それなりに役に立つのではないでしょうか。

> その場合、回避行動でどれだけ燃料を消費したかで戦闘機の次の行動が決まります(燃料不足の場合は引き揚げて、燃料が残っていれば、ミサイルの飛んできた方位を警戒し、発見後反撃。)。

そうですね、戦闘機は常に残燃料を考えて行動するでしょうから。

> ただし、このようなタイマンのシチュエーションばかりとは限りませんし、戦闘機側が早期警戒機を始めとする索敵システムの支援を受けていないとも限りません。色々なシチュエーションを考えると、早期警戒機だけで迎撃ミッションにあたるのは危険であることが、自ずと分かるかと思います。

 はい、ただ、当方で早期警戒機を滞空させておけば、応援に自軍の戦闘機を呼ぶこともできるわけで、ますます不確定要素がふえるかと思います。

> > 短距離AAM(18000mぐらい?)というのはまずい組み合わせのような気がします。

>  サイドワインダーでマッハ2.5強、フェニックスでマッハ4弱であり、同じ距離で撃つのであればフェニックスの方が先に着弾することになりますが、それはフェニックスの長射程という長所を殺すことになります。逆にそれを活かそうとして長射程で放つとなるとすれば、着弾までの時間が長くなり敵に回避の時間を与えることになります。

 ほんとにサイドワインダーを自衛用に使う場合というのは、自軍の戦闘機を呼び出したけど、来るまで時間がかかる、という相当せっぱつまった状況ではないかと思います。

 フェニックスで先制パンチを食わせ、敵機に回避行動を強いることで、第一撃は避けられるわけで、若干有利になるかも、という気もするのですが。
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Re:サイドワインダーの有効性
 おうる  - 13/8/1(木) 21:38 -
  
>  敵機に回避行動を強いることで、第一撃は少なくとも拒止できるわけで、それなりに役に立つのではないでしょうか。

 フェニックスミサイルの最大射程は140kmですが、実際の交戦距離はその半分以下と言われています。つまり多く見積もっても70km。
 標準大気でのマッハ1は1225km/hですから、戦闘機はそれくらいの速度で追撃可能なわけです。
 対してE-767等の早期警戒機の最大速度はだいたい800km/h。全力で逃げる早期警戒機を戦闘機がマッハ1で追撃して相対速度は約400km/h、距離が70km/hなら追いつくまで時間にして10分強といったところです。
 警戒機が撃った長距離ミサイルを回避するタイムラグがあるからもっと時間&距離は稼げる・・・と思われるかもしれませんが、戦闘機側も中距離・短距離のAAMを積んでいるんですから、追撃に要する距離&時間は警戒機をAAMの射程に納めるまでなので、逃げるための時間&距離を稼げると断言できるほどの効果が長距離AAMにあるとは思えません。
 70kmも離れていれば有視界外と思われるかもしれませんが、高度と気象条件によっては視認できる可能性もあります。ましてやミサイルぶっ放してるんですから、燃焼ガスの尾をたどればおおよその発射位置はわかります。


>  はい、ただ、当方で早期警戒機を滞空させておけば、応援に自軍の戦闘機を呼ぶこともできるわけで、ますます不確定要素がふえるかと思います。

 自軍戦闘機を頼りにできるなら、そもそも早期警戒機がミサイルを発射しなければならない状況にはなりません。
 早期警戒機が自らミサイルを撃たねばならないということは、既に味方戦闘機を頼ることができない状況に追い込まれていることを示していると考えるべきです。


>  ほんとにサイドワインダーを自衛用に使う場合というのは、自軍の戦闘機を呼び出したけど、来るまで時間がかかる、という相当せっぱつまった状況ではないかと思います。

 400km先の目標を見つけることができる早期警戒機がそこまで敵戦闘機に追い込まれるという時点で詰んでいます。


>  フェニックスで先制パンチを食わせ、敵機に回避行動を強いることで、第一撃は避けられるわけで、若干有利になるかも、という気もするのですが。

 雉も鳴かずば撃たれまい
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自衛用の装備
 じゃま  - 13/8/3(土) 5:21 -
  
おうるさん、いろいろご教示いただきありがとうございます。

>  70kmも離れていれば有視界外と思われるかもしれませんが、高度と気象条件によっては視認できる可能性もあります。ましてやミサイルぶっ放してるんですから、燃焼ガスの尾をたどればおおよその発射位置はわかります。

 70kmではちょっと視認はむずかしいのではないでしょうか。
 燃焼ガスだって70kmの間には風で流されたり、尾をたどるのはたいへんかと思います。

>  早期警戒機が自らミサイルを撃たねばならないということは、既に味方戦闘機を頼ることができない状況に追い込まれていることを示していると考えるべきです。

 うん、そうですね。
 だから、ニムロッドにサイドワインダーを積載するなんていかほどの意味があるのかと。
 話が飛びますが、WW2でも攻撃機や雷撃機や偵察機が後方に7.7mm機銃を装備していましたけれど、まず無意味じゃないかと思います。

>  400km先の目標を見つけることができる早期警戒機がそこまで敵戦闘機に追い込まれるという時点で詰んでいます。

 はい、同意します。
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Re:自衛用の装備
 アッサム  - 13/8/3(土) 14:35 -
  
> おうるさん、いろいろご教示いただきありがとうございます。
>
> >  70kmも離れていれば有視界外と思われるかもしれませんが、高度と気象条件によっては視認できる可能性もあります。ましてやミサイルぶっ放してるんですから、燃焼ガスの尾をたどればおおよその発射位置はわかります。
>
>  70kmではちょっと視認はむずかしいのではないでしょうか。
>  燃焼ガスだって70kmの間には風で流されたり、尾をたどるのはたいへんかと思います。
>

戦闘機のレーダーの多くは、機種方向しか索敵できないのですが、飛んできた方向を中心に索敵すれば、70km先の敵早期警戒機を発見する可能性はあります。


>  うん、そうですね。
>  だから、ニムロッドにサイドワインダーを積載するなんていかほどの意味があるのかと。

・WWIIでは、敵の哨戒機を狩るために哨戒機や中・大型爆撃機を繰り出した例は、 太平洋などで見受けられます。
 敵味方の戦闘機の航続距離圏内ではないが、双方の大型機の航続距離圏内で作戦するのであれば、敵の大型機による哨戒機狩りも想定されます。
 また、味方戦闘機の航続距離圏内で行動するにしても、哨戒機の遅い巡航速度と長い航続距離に併せて戦闘機が護衛にあたることは難しく、しかも、味方の戦闘機基地が作戦空域から遠い場合、敵発見から救援を要請しても間に合わない場合があります。 
 この様に条件によっては、自衛用武装を装備する意味はあったのです。 
 
>  話が飛びますが、WW2でも攻撃機や雷撃機や偵察機が後方に7.7mm機銃を装備していましたけれど、まず無意味じゃないかと思います。
>

 戦闘機側にとって、後方からの襲撃の方が、相手機との相対速度が小さく、また、射撃機会も多くなるため、機銃弾を当てやすいです。もし、戦闘機の襲撃を受ける攻撃機側に後方機銃がなければ、一方的に攻撃を受けることになります。
 また、攻撃機側に後方機銃がある場合、敵戦闘機を撃退できるチャンスがあります(7.7mm機銃ではないが、米海軍の攻撃機もしくは爆撃機による12.7mm後方機銃による反撃で重傷を負ったゼロ戦パイロット坂井三郎氏のエピソードは有名)。
 7.7mm後方機銃は、弾道性の良い12.7mm機銃を装備し強力な防弾構造をしている米軍戦闘機を相手にするには分が悪いものの、防弾装備が脆弱な機体であれば7.7mm後方機銃でも反撃できる可能性はあった装備なのです。
 なお、戦後は、航空機の高速化により、旋廻機銃で敵戦闘機を攻撃するのが困難になったこと、対空ミサイルの発達により機銃の射程圏外から攻撃を受ける可能性が高くなったことから、爆撃機などの機体において旋廻機銃が廃れていきました。
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Re:自衛用の装備
 素人  - 13/12/28(土) 4:07 -
  
戦闘機の適切な数についてはわかりかねますが。
 AAMの射程について、自軍と相手とは同程度の性能を持っていると考えたら、
時速1000kmで飛ぶ早期警戒機と時速2000kmで飛べる相手の戦闘機では、仮にAAMを相互に発射するにしても、速く飛べる戦闘機の方がAAMとのスピード差が少ないし、急激な機動ですたこらと逃げる体制になれるため、より近くでもAAMから回避できることになります。さらに、早期警戒機は急激な機動が難しいことからAAMの燃焼終了後の慣性飛行状態、すなわち射程の目一杯に近い状態でも当たりやすいでしょう(戦闘機に比べて)。
 なので、戦闘機vs早期警戒機+AAMは勝負するまでもなく戦闘機の一方的な勝ちになるでしょう。そうならないように、早期警戒機の直衛戦闘機をそばに飛ばしても早期警戒機に近寄ってくる相手を攻撃するだけになるので、それならば、後方に早期警戒機を飛ばしておき、前線では戦闘機を使う方がよっぽど効果的と思われますが。

 なお、F-14+フェニックスの組み合わせは、核ミサイルによる飽和攻撃をしかける敵をなるべく遠方で撃ち落とすために開発されましたが、イージス艦により空母を一定のエリアで守れるメドができたことからF-14の重要性が下がってきたことが大きいのではないでしょうか。なんせ高価な空母が撃沈されたら世論のインパクトも大きいため、少々金がかかっても守るものは守ると思いますよ。
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