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ステルス機がどのように陳腐化するか? おうる 18/7/3(火) 19:52
┣ 蘇った戦闘機無用論? 冷泉 18/7/4(水) 23:11
┃┗ ステルス機だらけの世界で不要になるもの・・・ おうる 18/7/6(金) 20:45
┃┗ 汎用機は成立するか 冷泉 18/7/7(土) 12:10
┃┗ 汎用戦闘機しか成立しないのでは? おうる 18/7/9(月) 21:52
┃┗ Re:汎用戦闘機しか成立しないのでは? 冷泉 18/7/10(火) 23:09
┗ 対ステルスAEW 超音速 18/7/8(日) 16:20
┗ イタチごっこは世の常 おうる 18/7/9(月) 22:11

ステルス機がどのように陳腐化するか?
 おうる  - 18/7/3(火) 19:52 -
  
 え〜っと、議ボでやるほど真面目なネタじゃないつもりだったんですが、こちらでやれとのご指摘があったのと、気づけば議ボも1年以上閑古鳥が鳴き続けているのでこちらへ投稿しなおします。


 現在最新軍事技術であるステルス技術、それを用いたステルス機は今や世界の空軍事情においてもっともホットな存在ですが、どれだけ革新的な物であろうといずれ陳腐化していくことは避けられません。

 では、ステルス機はどのように陳腐化していくのでしょうか?

 方向性としては2つ考えられると思います。
1.ステルス機の普及
2.対抗手段確立による無効化

 前者はステルス機の特性(探知・捕捉されにくい)はそのままながら、ステルス機が世界中の空軍に行きわたり、軍用機と言えばステルスが当たり前な状況が生起してしまう可能性・・・この場合、空軍戦術や運用方法といったソフトウェアが彼我にステルス機が存在している事を前提にしたものに変化していくでしょう。そして、おそらくそれは今現在の常識となっている方法(戦術や防空体制等)とは異なるものになっていく可能性もあると思います。そこには現代と比べてどのような変化が見られるのでしょうか?

 後者はレーダー等の探知能力が極端に向上して如何なるステルス機であっても探知可能となり、ステルス機の優位性が無効化してしまう可能性です。
 短距離では光学的に探知するのかもしれません。ステルス機から生じる電磁波等の探知によるかもしれませんし、レーダーが極度に発達してステルス機であっても探知可能になるのかもしれません。ステルス技術が極端に発達して機体そのものは探知不能でも、ステルス機が飛行する事で巻き起こす乱気流や、ジェット排気に含まれる水蒸気をレーダーで探知できるようになるかもしれません。


 未来を予想する話ですので正解も不正解もありません。
 気楽にご参加いただければ幸いです。
引用なし
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<Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64; rv:61.0) Gecko/20100101 Firefox/61.0@74.122.7.202.megaegg.ne.jp>

蘇った戦闘機無用論?
 冷泉  - 18/7/4(水) 23:11 -
  
おうる様
どうぞよろしくお願いいたします。

ステルス機の肝は、探知距離が短く、故に「既存戦闘機(と対空ミサイル)では追いつけない飛行機」という点にあるのではないかと考えております。
つまり進攻側vs.迎撃側の力関係としては1930年代の多発偵察機・爆撃機vs.単発戦闘機と同じということです。

おうる様の仮定「1.ステルス機の普及」が成立した未来においては、進攻側が有利で迎撃は困難となり、敵飛行場の破壊こそが最大の防御と考えられるようになるのではないでしょうか。
お互いの飛行場を目標にした航空殲滅戦から幕を開ける、ある意味牧歌的な戦争を前提とした軍備が整えられる、というのはいかがでしょう。
引用なし
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ステルス機だらけの世界で不要になるもの・・・
 おうる  - 18/7/6(金) 20:45 -
  
 ご参加いただきありがとうございます。

 確かに迎撃困難な航空機の普及によって戦闘機不要論が復活するかとは私も思いましたが・・・じゃあ爆撃機や攻撃機が軍備の中心になるのかというとそれも疑問に思うのです。

 それって・・・ステルス化した巡航ミサイルで充分じゃね?・・・と思うのです。

 都市部に対する絨毯爆撃等、一挙に大量の爆弾を投射しなければならない場合を除けば、巡航ミサイルの方が安上がりになると思うので、爆撃機や攻撃機はむしろ不要になるのではないでしょうか?
 おそらく現場にいる人間による状況判断を要するような任務以外はドローンやミサイルがやってくれるようになってると思うのです。そしてステルス技術はドローンやミサイルの活動をより円滑にする役割を果たすのではないかと・・・

 ではステルス機だらけの世界で必要とされる作戦機は、大量の武器を一挙に運べる大型爆撃機か、汎用機(今で言うマルチロールファイター)の2機種が中心になるのではないかと
引用なし
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<Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64; rv:61.0) Gecko/20100101 Firefox/61.0@194.121.7.202.megaegg.ne.jp>

汎用機は成立するか
 冷泉  - 18/7/7(土) 12:10 -
  
 おっしゃる通り、現場での判断を要求されない敵地攻撃であれば、ステルス巡航ミサイルの方が安価でしょう。そして有人機に求められる機能は現在の大型爆撃機と汎用機の担っているものであることにも同意いたします。
 しかし、一方で私は今後汎用機が存続し続けられるのか疑問を抱いています。ステルス化と両立できず、戦闘機としての能力が(妥協の結果)放棄されるのではないかと。

 ステルス巡航ミサイル又はステルス機による攻撃を防ぐことができない状況において、軍用機はより攻撃に対して強靭であることが求められると予想しています。例えば
・後方の無事な基地から作戦を実施できる航続力
・高速道路等を転用した臨時基地から運用できる離着陸性能
どれも、戦闘機としては無駄な機能です。
 現在のステルス汎用機も、戦闘、攻撃、ステルスの3要素の調和に苦労しているように思えます。この状況でさらに制約が加わった時、ステルス汎用機は戦闘機として機能を失い、成立しなくなるのではないでしょうか。

 特に後追いでステルス機を開発、導入する立場にある国においては、早急な戦力化のために戦闘機としての機能を妥協した、ステルス攻撃機(名目上は戦闘機かもしれませんが)が戦力の中核になるのではないかと思います。
引用なし
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対ステルスAEW
 超音速  - 18/7/8(日) 16:20 -
  
こんにちは。
たまには未来の想像をするのも楽しいと思います。

まず、軍事技術というのはイタチごっこでしてステルス機が普及すればこれらの探知手段も開発されるわけです。

対ステルス機のセンサーとしては既にIRSTが実用されており、バイスタスティックレーダーやマルチスタスティックレーダーも研究されています。
また、不確実な情報ですが高周波レーダーや逆に低周波レーダーなども考えられているようです。

これらの探知技術を活用するには各種のセンサーユニットを広範囲かつ無数に展開し、それらを高度な情報処理とネットワークで有機的にリンケージするAEWシステムを構築することになるでしょう。いわば空のソノブイです。
センサーユニットには多数のドローンを飛ばすのが有効だろうし、バックアップとして地上車両でもいい。衛星も利用できるでしょう。
侵攻側としてもやはり相手の探知網を突破するためドローンをデコイ・電子戦・攻撃用として使う。
したがって近未来の航空戦の様相は、多数のドローンが消耗品のように使われる状況になるのではないか。

自分の貧相な想像力ではこのていどの予想がやっとです。もしかしたら近い将来に何らかの技術的ブレイクスルーがあるのかもしれませんが。
引用なし
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汎用戦闘機しか成立しないのでは?
 おうる  - 18/7/9(月) 21:52 -
  
 おっしゃりたい事は多分理解していると思います。
 ニーズに対して最適化していった結果、成立する機体が現在の「戦闘機」の概念から多少外れたものになってしまう可能性はあるでしょう。
 F117やように「戦闘機」と銘打ちながら実態は空戦能力の劣る「攻撃機」になってしまっている実例も既にあります。公表されている旋回性能なんかを見る限りではF35もそんな感じですよね。

 ただ、主たる任務はおそらく現在の戦闘機に求められるものと変わらないと思うのです。
 たとえばハイジャックされた旅客機を追尾し、誘導したり必要に応じて撃墜したりするというようなデリケートな任務は有人戦闘機でなければ無理でしょう。
 戦争がまだ勃発してない状況下での制空権獲得(←これも既に古い表現のようですが)も長距離ミサイルやドローンでは問題があるように思います。

 そして、非戦争状態における空軍(あるいは海軍航空隊)の任務はそういうデリケートなものが中心となるでしょうし、そうした任務に最適化していけば必然的に汎用戦闘機にならざるをえないのではないかと・・・
引用なし
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イタチごっこは世の常
 おうる  - 18/7/9(月) 22:11 -
  
 ご参加いただきありがとうございます。


> まず、軍事技術というのはイタチごっこでしてステルス機が普及すればこれらの探知手段も開発されるわけです。

 私は二つの方向性を提示しましたが、それらのどちらか一方が成立するとは考えていません。
 本格的なステルス機を開発し実戦配備&投入できるのはごく限られた先進国だけで、それ以外の国は従来型(第四世代)ジェット戦闘機を自主開発することすらままなりません。第4世代ジェット戦闘機を自主開発能力を持っている先進国であっても、大部分はせいぜい第4.5世代ジェット戦闘機を開発するのが関の山です。
 この状況からステルス機が世界中に普及するということはまず考えられません。ステルス技術を握る米国は、嘗ての大英帝国みたいに同盟国に最新技術を惜しみなく供与するほど気前良くありません。ステルス技術が自国の軍事的優位性を保証している以上、同盟国にすら出し惜しみするのは危機管理上当然と言えます。
 その米国がステルス機を第三国に普及させるとしたら、おそらくそのステルス機を探知する能力を米国自身が獲得してからになるでしょう。F-14を売ったイランが革命で倒れて敵対勢力になってしまった時の様な失敗は繰り返したくないハズです。
 

> これらの探知技術を活用するには各種のセンサーユニットを広範囲かつ無数に展開し、それらを高度な情報処理とネットワークで有機的にリンケージするAEWシステムを構築することになるでしょう。いわば空のソノブイです。

 通信衛星に代わる通信中継手段として成層圏に滞空し続ける無人飛行船を使うとかいうアイディアがありましたが・・・あれなんか早期警戒プラットフォームとしても有効なんじゃないかなと思ってました。


> センサーユニットには多数のドローンを飛ばすのが有効だろうし、バックアップとして地上車両でもいい。衛星も利用できるでしょう。
> 侵攻側としてもやはり相手の探知網を突破するためドローンをデコイ・電子戦・攻撃用として使う。
> したがって近未来の航空戦の様相は、多数のドローンが消耗品のように使われる状況になるのではないか。

 アイディアとしては理解しますし、そうした状況は想像しやすいです。
 しかし、そうしたドローンはそれこそソノブイと同じで「敵」の手に落ちると大変な事になってしまうような気もします。ソノブイは海底に沈んで回収困難ですが、空中を飛行するドローンは海上にでも落ちない限り回収されてしまう危険性が常に付きまといます。
 それを考えると、防衛側としてはそうした手段を採れても、攻撃側としては採りづらいんじゃないかと想像します。
引用なし
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Re:汎用戦闘機しか成立しないのでは?
 冷泉  - 18/7/10(火) 23:09 -
  
ご指摘の通り、平時の戦闘機に求められる任務はステルス機の普及に影響されることなく存続し、それを担う機体も存続しなければならないわけですね。
 つまり戦闘機としての機能が妥協されても、落とせる下限はそれなりに高い場所にあり、「攻撃機っぽい汎用戦闘機」に留まると考えるのが妥当ということですね。
 汎用戦闘機は成立しないのではないか、という意見は撤回させていただきます。

 たとえとして適切かは分かりませんが、F-1程度には攻撃機に寄ることはできても、A-10やSu-25のように思い切るのは難しいだろうなと思います。
引用なし
パスワード
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